「TKCニューメンバーズフォーラム」は、全国の若手税理士・公認会計士が一堂に会し、地域を越えた相互交流と事務所経営ノウハウの共有を目的として年1回、毎年11月に開催されています。今年で16回目を迎える今回は、「夢・決断・挑戦!つかみとれ未来を!」をテーマに平成11月17日(木)・18日(金)の2日間にわたり、東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で開催されました。
当日は、熱意溢れる若き職業会計人700名超が集い、広い会場が人で埋め尽くされるほどの大盛況となりました。2つの講演・8つの分科会・1つの全体パネルディスカッションが行われる豊富なプログラムのなかで「税理士の使命とは?」「いかに事務所を成長軌道に乗せるか?」「関与先拡大の効果的な方法は?」などのテーマがさまざまな観点から語られ、熱気に満ちた2日間となりました。

11月17日(木)13時、定刻とともに会場が暗転。震災後の状況をいかに克服するかというオープニング映像が上映され、会場は厳かな雰囲気に。
真剣なまなざしの参加者に対し、開会挨拶に立った畑義治会員(静岡会)は、笑顔で「元気ですか!?」と一言。会場は一気に笑顔と和やかなムードに包まれました。
畑会員は「TKC全国会の創設者・飯塚毅博士は『職業には絶対の信念を持って当たり、今をどう生きるかが勝敗の分かれ目だ』と仰いました。また縁を生かすには、求める心を持ちなさいといわれます。求める心で、この2日間を有意義な研修にしてください」と挨拶し、高らかに開会を宣言しました。
フォーラム最初のプログラムは、TKC全国会・大武健一郎会長による講演「大震災とリーマンショックの根本原因がわが国に与える影響と税理士が果たす役割とは」。大武会長は最近の世界情勢を解説し、「行きすぎた金融資本主義への懐疑的な見方が強まっている」と指摘。
その上で、日本の進むべき方向性や今後の企業のあり方、「裁判官の補佐人」「中小企業のビジネスドクター」としての税理士の役割を強調して論を進めました。「長期の視点で、いかに社会貢献するかを考えて経営している一騎当千の企業を支援することこそ、税理士の生きがいなのでは」との言葉には、深くうなずく参加者も。
さらに「TKC会員は全国にいる。1人で抱え込まないで、ぜひ仲間へ相談して」とエールを送りつつ「アジアを中心とした世界の国々へ、日本の税理士制度を広めていかなければいけない」と、今後は税理士もグローバルな視点を併せ持つことが必要との見解が語られました。

税理士の使命と果たすべき役割を学んだ参加者は、具体的な事務所経営ノウハウ・関与先支援方法などを学ぶため、TKC会員が講師となる8つの分科会に向かいました。
「ゼロからの開業!」「事務所成長のスパイラルにいかに乗せるか!」など自身の興味ある分科会にそれぞれ分かれて先輩の経験談に耳を傾けました。
各分科会は3時間超にも及ぶ長丁場なプログラムであるにもかかわらず、参加者の皆様は、実体験に基づく講師の話に熱心に耳を傾けるとともに、自身の事務所経営における悩みを講師や他の参加者と本音で語り合いました。開業1ヶ月でフォーラムに参加したという都内の税理士は「事務所成長のポイントや手法がよく分かって、勉強になった」と今後の事務所経営への手応えを興奮気味に語っていました。

分科会後は、北海道から沖縄まで、20地域に分かれたテーブルが用意された大会場で懇親会が開催されました。同じテーブルでの交流はもちろん、隣のテーブルとも交流する様子があちこちで見られ、会場は「縁」を大切にしようとの熱気で包まれました。中には夜遅くまで語りあった参加者の方もいたそうです。
11月18日(金)9時、株式会社TKC髙田順三代表取締役社長による基調講演「TKCの経営戦略」が始まりました。髙田社長は、書面添付実践件数や、(株)TKCが第三者証明として発行している「記帳適時性証明書」などにより「税務当局・金融機関からのTKC会員への期待と信頼が高まっている」と指摘。さらに今後の支援策として、「安全・安心・便利」なシステム「FX4クラウド」や、事務所内管理のためのシステム「OMS」のレベルアップ内容などを紹介し、会計事務所の経営品質・業務効率アップをサポートする体制が整っていることを強調しました。

2日間にわたるフォーラムもいよいよクライマックス。フォーラム最後のプログラムは、先輩税理士4名によるパネルディスカッション「夢・決断・挑戦! つかみとれ未来を!」。
甲賀伸彦会員(北海道会)のコーディネートの下、「TKC会員のモデル像と事務所経営」をテーマに各地域で「兄貴分」の立場にある遠藤成紀会員(北海道会)・常世田正之会員(東京中央会)・平本久雄会員(中国会)が、開業時から今までを振り返り、関与先拡大手法・スタッフ採用のタイミングと育成方法・業務品質の向上などについて、失敗談も含めた「本音」の事例を語り合いました。
「正直、民間企業から税理士へ転身した直後は後悔したことも。でもTKCに入って、『税理士になってよかった』と心底思えるようになりました。TKCという最高の仲間とシステムを武器に、全力投球していってください」(平本会員)との最後のメッセージが会場に響きわたりました。

閉会宣言では甲賀伸彦会員が「今日皆さんがメモに書き留めたこと、たった1つでいいので事務所に帰って実践してください。それが成長の第一歩です」と呼びかけ、最後に「夢・決断・挑戦!つかみとれ未来を!」と唱和し、大きな拍手の中で閉会となりました。





















