会計・税務

平成21年度介護報酬改定のポイント

 介護従事者の処遇改善と人材確保をテーマに初のプラス改定となった介護報酬。負担の重い業務や従事者のキャリアアップ、認知症への対応などを中心に3.0%のアップとなった主な改定内容を掲載する。

1.居宅介護支援・介護予防支援

  1. 担当件数40件以上の逓減制の見直し 
  2. 特定事業所加算の要件緩和と段階的適用(2区分へ)
  3. 各種加算の新設...医療連携加算(150単位/月)、退院・退所加算(400単位または600単位/月)、認知症加算(150単位/月)、独居高齢者加算(150単位/月)、小規模多機能型居宅介護事業所連携加算(300単位/回)
  4. 初回加算の引き上げ(300単位/月へ)
  5. 介護予防支援費の引き上げ(412単位/月へ)

2.訪問介護

  1. 短時間訪問の引き上げ
  2. 特定事業所加算の算定要件見直し
  3. 初回加算(200単位/月)、緊急時訪問介護加算(100単位/回)の新設 ※3級ヘルパーは1年間限定の経過措置を設ける

3.訪問看護

  1. 特別管理加算に長時間訪問看護加算(300単位/回)を新設
  2. 2複数名訪問加算(30分未満254単位/回、30分以上402単位/回)の新設
  3. ターミナルケア加算の見直し(2000単位/死亡月へ)

4.訪問リハビリテーション

  1. 1日500単位から、1回(20分間)305単位へ変更
  2. 介護老人保健施設の訪問リハビリテーションを可能に(通所リハ終了後1月に限り、配置医師がリハ計画を作成)
  3. 短期集中リハビリテーション実施加算の評価見直し(340単位、週2回以上・1回40分以上、1か月以内の場合)

5.通所介護

  1. 規模に応じた報酬体系の見直し
  2. 個別機能訓練加算(II)42単位/日の新設
  3. 若年性認知症利用者受入加算(60単位/日、予防は240単位/月)
  4. 栄養マネジメント加算が栄養改善加算となり、150単位/回へ引き上げ
  5. 口腔機能向上加算150単位/回へ引き上げ
  6. 介護予防アクティビティ実施加算53単位/月へ引き下げ(算定要件は緩和)
  7. 通所療養介護の定員変更、専用の部屋面積基準の変更

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6.通所リハビリテーション

  1. 短時間のリハビリテーションを評価
  2. 理学療法士等体制強化加算(30単位/日、1時間以上2時間未満のみ)
  3. 規模に応じた報酬体系の見直し
  4. 短期集中リハビリテーションを3か月以内に限定。3か月超の個別リハビリテーション加算を新設(月13回を限度)
  5. 認知症短期集中リハビリテーション実施加算を新設
  6. リハビリテーションマネジメント加算を月(1)回230単位へ変更(月8回以上の通所リハで算定)
  7. 若年性認知症利用者受入加算(60単位/日、予防は240単位/月)
  8. 栄養マネジメント加算100単位/回が栄養改善加算150単位/回へ
  9. 口腔機能向上加算(150単位/回へ) (10)0理学療法士等の配置に関する規定の見直し (11)「みなし指定」の新設

7.短期入所療養介護

  1. 日帰りの短期入所療養介護(特定短期入所療養介護)の評価見直し(1日単位からサービス提供時間に
  2. 個別リハビリテーション実施加算の新設
  3. 緊急短期入所ネットワーク加算の算定要件を見直し(連携している施設の利用定員等合計30以上に変更)
  4. 認知症行動・心理症状緊急対応加算、若年性認知症利用者受入加算を新設
  5. 病院療養病床における夜間勤務等看護加算(III)14単位/日の新設
  6. 介護老人保健施設における夜勤配置加算24単位/日の新設
  7. 診療所の一般病床に対して短期入所療養介護の実施を可能とする指定基準を見直し

8.小規模多機能型居宅介護

  1. 事業開始時支援加算の新設
  2. 認知症加算、看護職員配置加算の新設
  3. サービス提供が過小な事業所に対する評価の適正化1人当たり平均サービス提供回数4回未満の場合の減算)
  4. 夜間人員配置基準や居間・食堂の面積基準の見直し

9.認知症対応型共同生活介護

  1. 退居時相談援助加算400単位の新設
  2. 認知症専門ケア加算、看取り介護加算の新設
  3. 夜間ケア加算の新設
  4. 認知症行動・心理症状緊急対応加算、若年性認知症利用者受入加算の新設

10.介護老人福祉施設

  1. 要介護度の高い高齢者に質の高いケアを実施する施設を評価(日常生活継続支援加算の新設。サービス提供体制強化加算との併算定不可)
  2. 夜勤職員配置加算、看護体制加算の新設
  3. 看取り介護加算の評価見直し(重度化対応加算は廃止)
  4. 常勤医師配置の単位数引き上げ
  5. 外泊時費用の単位数引き下げ
  6. 若年性認知症利用者受入加算の新設
  7. 口腔機能維持管理加算の新設
  8. 認知症専門ケア加算の新設

11.介護老人保健施設

  1. 夜勤職員配置加算24単位/日の新設
  2. ターミナルケア加算の新設(介護療養型老人保健施設は単位数見直し)
  3. 在宅復帰支援機能加算を(I)と(II)に区分(在宅復帰率30%以上と50%以上に区分。50%以上は引き上げ)
  4. 短期集中リハビリテーション実施加算の単位数を引き上げ(リハビリテーションマネジメント加算は本体報酬に包括化)
  5. 認知症短期集中リハビリテーション実施加算の評価見直し
  6. 試行的退所サービス費を退所時指導加算の一部として算定
  7. 外泊時費用の単位数引き下げ(362単位/日へ)
  8. 栄養管理体制加算を基本サービス費へ包括し、栄養マネジメント加算を引き上げ(14単位/日へ)
  9. 若年性認知症利用者受入加算(120単位/日)の新設
  10. 口腔機能維持管理加算(30単位/月)の新設
  11. 認知症専門ケア加算(I・3単位/日、II・4単位/日)の新設
  12. 認知症情報提供加算(350単位入所期間中1人(1)回)の新設
  13. 人員配置基準の見直し
  14. 施設要件の見直し、夜間配置基準の見直し(介護療養型老人保健施設のみ)

12.介護療養型医療施設

  1. リハビリテーションの評価見直し(特定診療費)
  2. 短期集中リハビリテーションの見直しと認知症短期集中リハビリテーションの新設
  3. 集団コミュニケーション療法50単位/回の新設((1)日3回を限度)
  4. 夜間勤務等看護(III)14単位/日を新設
  5. 外泊時費用、他科受診費用の引き下げ(362単位/日へ)
  6. 栄養管理体制加算を基本サービス費へ包括し、栄養マネジメント加算を引き上げ(14単位/日へ)
  7. 若年性認知症利用者受入加算(120単位/日)の新設
  8. 口腔機能維持管理加算(30単位/月)の新設
  9. 認知症専門ケア加算(I・3単位/日、II・4単位/日)の新設

(「TKC医業経営情報」2009年4月号より)

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