事務所総合力強化プロジェクト主催「経営助言基礎研修会」（第2回KFS実践講座）を開催しました

岡村勇毅会員

　平成28年10月25日、YIC京都工科大学校に於いて、事務所総合力強化プロジェクト主催の「経営助言基礎研修会」（第2回KFS(※1)実践講座）を開催しました。

　事務所総合力強化プロジェクトでは、『リアルタイムで経営数値をつかむ』（テキスト）と『月次経営チェックノート』（ツール）を使いこなし、職員による経営助言の実践を目的に、KFS実践講座として職員向け「経営助言基礎研修会」を2か月連続で開催しました。

　今回は、その2回目。「巡回監査(※2)担当者が行う経営助言の方法論と実践方法　～貸借対照表編～」及び、コーチングの基礎を学びました。講師は、前回同様、巡回監査・事務所経営委員長の岡村勇毅会員。

　※事務所総合力強化プロジェクトの詳細については、こちらをクリックください。

　当日は、TKC会員事務所職員を中心に、約70名が受講しました。

　受講者からは、「実践事例に基づいた解説が多く、大変参考になりました。」「金融機関の方がどのような見方をしているかを教えていただき、ありがとうございました。」「関与先の社長さんに何を話せばよいか悩んでいましたが、たくさんのヒントをいただきました。」「コーチング研修は新鮮でした。聴くことの大切さを改めて認識することができました。」等の感想が寄せられました。

　事務所総合力強化プロジェクトついて、ご関心のある方は、TKC近畿京滋会事務局までお問合せください。

※1：KFS（読み：ケーエフエス）
　「会計の活用により中小企業の経営力の強化を支援する」ための具体的な活動内容です。

1. 【K：計画支援】は、経営計画策定支援の場において、継続MASシステムを活用して経営者と対話をしながら気付きを与え、経営者のやる気を向上させる。
2. 【F：フォロー】は、TKC自計化システム（FXシリーズ）の活用と月次の巡回監査の実施を通して、経営者自らがタイムリーに自社の業績を把握し、意思決定できる体制をつくる。
3. 【S：証明力】は、金融機関や国税当局等からの決算書・申告書の信頼性を向上させる。

※2：巡回監査
「巡回監査とは、関与先企業等を毎月及び期末決算時に巡回し、会計資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を確保するため、会計事実の真実性、実在性、完全網羅性を確かめ、かつ指導することである。巡回監査においては、経営方針の健全性の吟味に努めるものとする。
　巡回監査は、毎月行う月次巡回監査と期末決算時に行う決算巡回監査とに分けられる。」と定義しています。