掲載日:2016.12.05

会計事務所の業務品質向上

第3回KFS実践講座「巡回監査における分析的手続きと経営助言のポイント」を開催しました

第3回KFS実践講座

 平成28年11月10日、TKC近畿京滋会研修センターに於いて、第3回KFS(※1)実践講座「巡回監査(※2)における分析的手続きと経営助言のポイント」を開催しました。

 近畿京滋会の巡回監査・事務所経営委員長岡村勇毅会員が講師となり「巡回監査における分析的手続きと経営助言のポイント」について講義しました。

「AI(人工知能)の発展、金融方針の転換等で会計事務所を取り巻く環境が変化している。近い将来、記帳代行業務はコンピュータに置き換えられ、会計事務所はお客様の良き相談相手のなるためにも経営助言業務の実践が必須となる。」という前置きから始まり、経営助言を念頭においた、個別科目毎の監査のポイントを解説しました。

 また、京都信用金庫の井上景太氏にも登場いただき、「これからの金融機関の目線」をテーマにお話しいただきました。金融庁が求めている事業性評価にも触れていただき、机上の分析だけでなく、現場での確認、経営者との対話の重要性を説いていただきました。

岡村勇毅会員

巡回監査・事務所経営委員長 岡村勇毅会員

井上景太氏

京都信用金庫 井上景太氏

 当日は、TKC会員事務所の職員を中心に48名が受講しました。受講者からは「巡回監査における分析的手続きとして、勘定科目1つ1つの監査ポイントや留意点を、実際に金融機関担当者からコメントをいただきながらの講義でとても勉強になりました。」「金融機関の方が具体的に試算表・決算書のどこを重要視されているのか直接聞くことができてとても参考になりました。」等の感想が寄せられました。

 TKC近畿京滋会では、会計事務所の職員さんを対象としたKFS実践講座を開催しております。関心のある方は、TKC近畿京滋会事務局までお問合せください。

 KFS実践講座の案内については、こちらをご参照ください。

※1:KFS(読み:ケーエフエス)
 「会計の活用により中小企業の経営力の強化を支援する」ための具体的な活動内容です。

  1. 【K:計画支援】は、経営計画策定支援の場において、継続MASシステムを活用して経営者と対話をしながら気付きを与え、経営者のやる気を向上させる。
  2. 【F:フォロー】は、TKC自計化システム(FXシリーズ)の活用と月次の巡回監査の実施を通して、経営者自らがタイムリーに自社の業績を把握し、意思決定できる体制をつくる。
  3. 【S:証明力】は、金融機関や国税当局等からの決算書・申告書の信頼性を向上させる。

※2:巡回監査
「巡回監査とは、関与先企業等を毎月及び期末決算時に巡回し、会計資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を確保するため、会計事実の真実性、実在性、完全網羅性を確かめ、かつ指導することである。巡回監査においては、経営方針の健全性の吟味に努めるものとする。
 巡回監査は、毎月行う月次巡回監査と期末決算時に行う決算巡回監査とに分けられる。」と定義しています。

お問合せ先

TKC近畿京滋会事務局

〒604-8161
京都府京都市中京区烏丸通り三条下ル饅頭屋町595-3 大同生命京都ビル10F

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