1996年10月号Vol.1

【わがまち・わがむら・わが自慢】世界一になり損ねた壁画

山形県大石田町 寺嵜義久

 大石田町は、日本三大急流、山形県の母なる川「最上川」が町の中央を南から北へ蛇行し、その流域に沿って集落と耕地が開けたところです。

 鉄道が開通するまでの最上川は、山形県を縦断する物流の大動脈であり、山形の産物を各地へ送り出し、また上方の物資・文化を山形へ運び入れました。古代から川とともに水運が栄え、幕府の川船役所が大石田に置かれた江戸時代にその最盛期を迎えました。大石田町は、そんな昔日を彷彿させる町並みを大切にし、「水と緑と文化の町」を目指して町づくりを行っています。

 人口約1万人、面積79.59平方キロ。米とスイカを中心とした農業が主な産業の小さな町ですが、最近では「手打ちそばの美味しいところ」として、全国のそば通の注目を集めています。

 また、ふるさと創世基金の活用で温泉の湧出に成功し、最上川の岸辺に大石田温泉「あったまりランド深堀」の完成をみました。さらに、95年からは「最上川紅花ライン舟下り」も復活、97年4月には宿泊施設が完成するなど、一層の充実が図られます。

 写真は、平成8年度に『世界最長の壁画』でギネス登載を目論みた壁画です。残念ながら「いまのところ、このような項目はギネスに載せる企画をしておりません」ということで見事に却下されてしまいましたが、「自称:日本一長い壁画」です。

 これは建設省の修景事業で完成したもので、92年3月から製作に着手し、95年11月に完成しました。全長602.4メートル、高さ5.8メートルの最上川特殊堤防壁面に江戸時代の塀蔵を描いたもので、町のイメージアップに大きく貢献しています。

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