1996年10月号Vol.1

【TKCサポート情報】電算室から
データ備蓄基地としてのセンター機能

 TKCの提供する総合行政情報システムは、市町村内に設置して窓口事務を中心に処理を行うOAシステム『TASKシリーズ』と、賦課事務などの大量一括処理、大量の出力を担当し、OAシステムを後方から支援するセンターの『ホストサポート』から成り立っています。

最新鋭ホストでパワーアップ

 近年のコンピュータの技術革新によるパソコンの高機能・低価格化と、ウィンドウズの登場がパソコンの急激な普及を促し、パソコンを利用したオフィスオートメーション、それもC/Sシステムが持てはやされています。ではパソコンに追われて、すべての汎用コンピュータは姿を消してしまうのでしょうか? 最近の状況を見ていると、どうもそうではなさそうです。

 アメリカではC/Sシステムのサーバーとして汎用コンピュータが利用されていますが、これはネットワーク内で発生する膨大なデータをUNIXやパソコンのサーバーでは処理しきれないことが理由といわれています。汎用コンピュータの持つ、同時に大量のデータを処理できる能力がモノをいったわけですが、これは最近、話題のデータウェアハウスによく似た使われ方といえます。

 アメリカでは、一昨年から汎用コンピュータの出荷台数が増加傾向に転じ、汎用コンピュータの復権として話題を集めました。日本でも同様の動きが見られ、汎用コンピュータの持つ能力が見直され、パソコンとの棲み分けができつつあることからも、汎用コンピュータの復権は間違いないといえそうです。

 汎用コンピュータが見直された背景としては、技術革新による低価格化と省エネルギー・省スペース化を挙げることができます。

 TKCでは富士通の次世代CMOS汎用コンピュータの1号機を東京、2号機を大阪に導入し、12月には栃木本社にその最上位機を導入する予定です。これによりセンターの『ホストサポート』能力がさらにパワーアップされることになります。

MTLで超大容量データに対応

 さらに見逃せない技術革新は補助記憶装置の大容量・高性能化です。大量データの高速処理が得意な汎用コンピュータにとって、磁気ディスクなどの補助記憶装置の性能向上は朗報です。これは、OAシステムのデータのバックアップを受け持つ『ホストサポート』の能力向上にも大いに役立ってくれることでしょう。

アラジン

 TKCでは、これまで“各時点ごとの全データを長期に保存する”ため、約2万巻の磁気テープを利用してきましたが、同時に磁気ディスク装置の増強にも努め、カートリッジタイプの磁気テープや光磁気ディスクの利用にも意欲的に取り組んできました。そして、このほど富士通の最新鋭機である大型磁気テープライブラリイ(MTL)装置「アラジン」を導入し、さらにデータ保管、バックアップ体制を充実させたのです。

「アラジン」は、1巻当たり2.4ギガバイトの磁気テープを1万6千巻収容でき、全体の容量は40テラバイトと超大容量です。しかも“必要な磁気テープを取り出してセットし、処理が終了した後に元の位置へ格納する”までの一連の作業をロボットが行う完全に自動化された機械です(図)。

 これに先行して導入した小型MTL、光磁気ディスクライブラリイ装置「トルネード」を加えると、TKCのデータ保管能力は最高水準にあるといえるでしょう。

(大沼 誠)

システム開発本部から
総合住民記録システム「TASK住記マスター」
総合税務情報システム「TASK税務マスター」のご紹介

 システム開発本部では、『TASK/DBサーバ住民記録システムおよび税務情報システム』の次期システムとして、パソコンをベースとしたC/Sシステムを開発しています。

 このシステムは、すでにご提供しています『TASK戸籍マスター』『TASK財務マスター』『TASK水道マスター』に次ぐマスターシリーズの第4弾にあたるもので、システム規模はこれまでの中では最大級のものです。システムは『TASK住記マスター』『TASK税務マスター』と呼ばれ、それぞれ97年1月、同4月に提供開始を予定しています。

『TASK住記マスター』『TASK税務マスター』は、①分散型システムを継承する、②より操作性の向上を図る、③万全なセキュリティ対策を講じる、④オープンなデータベースの利用を推進する、⑤常に最新技術の適用に努める、の5つのコンセプトの基で開発しています。

 以下に両システムの主な機能をご紹介しましょう。

分散型システムの継承

 年度当初に発布する納税通知書や年金納付書の作成などの大量一括業務は、従来通り、TKCのホストコンピュータによる分散処理方式をご利用いただけます。

操作性の向上

 ウィンドウズのもつ優れた操作性が十分に発揮できるよう、画面を全面的に作り変えました。

 また、『曖昧検索』や『異体字検索』の機能を追加し、さらに全国大字辞書、姓名辞書、漢字辞書などの『辞書機能』の拡充を図り、操作性を一段と向上させました。

万全のセキュリティ対策

 IDカードごとに操作可能な業務やパスワードの設定を行う『IDカード設定機能』や、各課係のクライアント単位に実行できる業務を制限する『メニュー設定機能』を搭載するなど、万全のセキュリティ対策を講じています。これらの機能により、印鑑番号や本籍地などプライバシーに触れる情報の開示を制限することができます。

 また、サーバーの障害対策としては、『磁気ディスクの二重化』や『異動分の自動バックアップ機能』を標準搭載し、データベースの安全性も十分に確保しています。

オープンなDBの利用

 ユーザー自身が住民記録データベースを有効活用できるよう『汎用抽出機能』を大幅に強化しました。抽出の際には、所得等の税務情報や各種関連システムとの連携が可能となっています。

最新技術の適用

 カラープリンタをご使用いただくと、住民票や印鑑証明の電子公印を朱色で表現することができます。

 また、住民異動届のように何部も必要な帳票も、オーバーレイ部分をカラー化することで分別が容易になり、見やすく美しい帳票が作成できます。

 さらに、ギザギザのないなめらかで美しい文字を表現できるアウトラインフォントの採用で、印字品質を大幅に改善しました。

◇   ◇   ◇

『TASK住記マスター』『TASK税務マスター』は、これまでユーザーの皆様からお寄せいただいたご意見・ご要望にお応えできるよう、数えきれないほどの機能を追加してまもなく完成いたします。そのために私たちは長年培ってきたノウハウのすべてをこのシステムに傾注し、“日本一のシステム”を作ろうと総員フルパワーで開発に取り組んでいます。

 ぜひとも『TASK住記マスター』『TASK税務マスター』をご評価くださるよう、お願いいたします。

(生井行男)

※掲載の内容、および当社製品の機能、サービス内容などは、取材当時のものです。

※掲載団体様への直接のお問い合わせはご遠慮くださいますようお願いいたします。

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