1997年1月号Vol.2

【TKCサポート情報】電算室から
最新鋭機GS8600の運用開始でサポート能力がパワーアップ

 皆さんは“電算室”というと、四角いコンピュータが整然と並んでいる部屋を想像されることと思います。そのイメージに違わず、TKCのコンピュータ・ルームにも、汎用機をはじめさまざまなコンピュータや関連機器が設置されています。

TKC電算室の役割

 電算室は「税務情報・住民情報システム運用課」と「情報処理サービス課」から構成されています。システム運用課では、お客様からの依頼に基づいてコンピュータで処理を行うための「電算処理依頼書」を作成し、プログラムや使用するファイルを指定する手順「JCL」をコンピュータに登録します。

 情報処理サービス課では、システム運用課で作成した「電算処理依頼書」とJCLを使って実際にコンピュータ処理を行っています。毎月、TASKセットアップにお伺いする際のデータベースの作成処理も、この情報処理サービス課の仕事です。

 TKCでは、お客様からお預かりしたデータをご指示に従って処理を行い納期通りに納品するため、世界のトップレベルの性能を誇る各種設備・機器を設置し万全を期しています。そして、このほど、この部屋のコンピュータに世界最高速の性能を誇る富士通の最新鋭汎用機、グローバルサーバ『GS8600/30』が、新しく仲間入りしました。

汎用機が重要な理由

 TKCでは、これまでにも富士通の超大型汎用機が開発されるたびに、第1号ユーザーとして常に最新鋭機を導入してきました。しかし、パソコンによるクライアント/サーバーシステムが主流といわれるいま、なぜ最新鋭の汎用機が必要なのでしょうか。

 ご存じの通り、パソコンとは“パーソナル”なコンピュータのことで、例えば1人分の給与計算を行う場合なら汎用機でもパソコンでもその差はほとんどありません。では、同時に数万人あるいは数十万人分の給与計算をさせたならどうでしょうか。パソコンでは計算まではかろうじてできたとしても、プリントアウトでお手上げでしょう。でも汎用機ならこれを楽々とこなしてしまいます。パソコンと汎用機では同時に処理できるデータ量に大きな開きがあるのです。

 市町村では課税事務など業務の大半が年度末から年度当初に集中します。こんな時に威力を発揮するのが汎用機なのです。現在、TKCのコンピュータ・ルームに設置されている汎用機用の超高速プリンタは、パソコン用の最高速プリンタと比較した場合、パソコン用が400~500字/秒に対して、汎用機用では1万4000字/秒と28~35倍の高速処理が可能なのです。いかに汎用機が大量のデータ処理に優れているかがお分かりいただけるでしょう。

 汎用機は最初から複数の処理を同時にこなせるよう設計されたコンピュータであり、パソコンとはまったく性格を異にするのです。パソコンがスポーティな“乗用車”だとすれば、汎用機はたくさんの人を高速で同時に運べる“新幹線”というところでしょうか。TKCでは、乗用車と新幹線が利用目的によって使い分けられるように、パソコンと汎用機も互いに得意分野を分担し合うことで、優れた総合行政情報システムが実現できると考えています。

 とはいうものの、汎用機の値段を考えると各市町村が個別で導入することは困難です。しかし1台の汎用機を複数の市町村で共用するなら、1団体当たりのコストを低く抑えることができます。そこで、TKCが市町村に代わって汎用機を設置すれば、市町村は汎用機にかかる運用・保守コストを考えることなく、汎用機の機能を有効に活用することができるわけです。

 加えて、地理的条件の異なるTKCの汎用機上に全国の市町村の大切なデータをバックアップとしてお預かりすることで、災害時にも安心していただけることは、いうまでもありません。

 このたび、TKCが導入したGS8600は、そのCPUに世界最高速のCMOS(シーモス)プロセッサを採用した“次世代コンピュータ”です。従来機M1800/20の1.4倍の処理能力を持つGS8600によってTKCのホストシステム・サポート能力はさらにパワーアップしました。

(吉田弘一)

システム開発本部から
「TASK住記マスター」NT対応で稼働へ

 平成9年1月、WindowsNT4.0対応のクライアント/サーバー型の住民記録システム『TASK住記マスター』が稼働いたします。

 システムの開発は、平成8年4月下旬に開始しました。作業は休日返上で行われ、7月にはデモ版システムを作成。これをベースにデータベースの構造やプログラムの改善を繰り返し、システムの機能の整理、拡張を行って800本を超えるプログラムで構成するTASK住記マスターが完成しました。

 このシステムは、①分散処理システムの継承、②操作性の向上、③万全なセキュリティ対策、④オープンなデータベースの利用、⑤最新技術の適用、の5つをコンセプトに、皆様からお寄せいただいた数多くのご意見やご要望、長年培ってきたノウハウ、そして最新のコンピュータテクノロジーのすべてを盛り込んで開発しました。

 TASK住記マスターは、次のような特徴を備えています。

行政情報システムの要

『TASK住記マスター』は、住民基本台帳など住民に関わる情報を取り扱います。これらの情報は戸籍事務、税務事務などほとんどの行政事務において必要です。TKCでは、総合的に行政事務を支援するためにはシステム間連携が最も重要と考え、他のTASKマスターシリーズ『TASK戸籍マスター』、『TASK税務マスター』などとの緊密な連携を実現しています。

人に優しい画面デザイン

 グレーを基調とした目に優しい画面は、長時間の事務でも疲れを感じさせません。また、入力項目は白地、重要な項目やエラーはその度合いに応じてカラー表示とし、氏名と住所は特に大きな文字で表示しました。見やすくわかりやすい画面を実現しています。

すぐれた操作性

 住所入力は、全国の市町村名と大字名、市町村内住所の3段階の辞書を持ち、読みの先頭1文字を検索して簡単に入力できます。また、300万人分のデータが収録された姓名辞書は、学習機能を持っているのでスムーズな入力が可能です。さらに、かなと漢字の同時入力を実現、住所をキーとした投票区・学校区・方書の自動入力、直前の入力内容や他の世帯員から項目内容を複写できる参照入力など、使いやすさに一層磨きをかけました。

メニューのカスタマイズ機能

 メニュー画面を、担当者ごと、クライアントごとの業務範囲に合わせてカスタマイズができます。もちろん、セキュリティの許す範囲内に限定しています。この使いやすさと厳密な管理の兼ね合いは絶妙です。

履歴情報の保管

 基本台帳はもちろん国保や年金、その他の処理においても異動処理を行い内容を更新する場合は、従来の内容を履歴として保管しています。しかも、この履歴情報は修正や削除が一切できない仕組みにしています。また、更新の経緯がつかめ、まさかの時にも役に立つでしょう。

国民健康保険

 履歴情報の保管により、届出が前後した場合などの矛盾のチェックが即座に行なえます。また、現在の得喪状況から溯った異動の対応も異動経過をチェックしながら行なえます。

国民年金

 現年度と過年度の処理を統合しました。これで現年度も過年度も同じ操作で異動や照会処理ができます。また、老齢基礎年金受給見込額の照会や印刷の機能を搭載しました。

 その他、あいまい検索や複合キー検索など、たくさんの機能を搭載しています。

 TASK住記マスターは成長するシステムです。今後も、皆様からのご意見やご要望を基に、より完成度の高いシステムに育てて行きます。

(野田延寿)

※掲載の内容、および当社製品の機能、サービス内容などは、取材当時のものです。

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