1998年7月号Vol.8

【戸籍Q&A】戸籍Q&A

経済のグローバル化とともに恋愛の国際化も進展しているようです。しかも、結婚という形式にはとらわれないという若者の風潮もあり、こんな記載事例も珍しくなくなってきました。

Q.筆頭者一人の戸籍で身分事項欄に次のような記載があります。この記載でよいのでしょうか。また、コンピュータ戸籍への移記はどうなるでしょうか。「平成参年八月五日栃木県宇都宮市で出生同月拾日母(国籍タイ国西暦千九百七拾年四月壱日生)届出入籍 (印) 」
「平成参年五月弐拾日栃木県宇都宮市駅南町三十番地山田五良同籍候平胎児認知届出 (印) 」

A.タイ国人女の胎児を宇都宮市に本籍を有する日本人男が自分の子と認めたことから、女の住所地の宇都宮市に胎児認知届をし、その後子が出生したので、出生地であり、かつ胎児認知の届出地である宇都宮市に出生届をしたものです。

 この場合、子の国籍がどうなるかですが、国籍法二条一号を見てください。子の出生のときに父または母が日本国民であれば、子も日本人となるとしていますので、日本人父が婚姻していない外国人女の胎児を認知し、その後に子が生まれた場合、子は日本の国籍を取得します。外国人女の国籍を取得するか否かはその女のみ所属する国の国籍に関する法の定めるところによります。

 次に、この子の戸籍はどうなるかですが、子の父母が婚姻しているか否かにより子の称する氏も違います。この子は生まれながらに法律上の父はいますが、父母が婚姻をしていないので嫡出でない子となります。嫡出でない子は、母の氏を称して母の戸籍に入ります。ところが、この子の母は外国人なので戸籍がありません。かといって父の戸籍にも入れません。この場合には、この子のみの戸籍が作られます。氏は自由に定められます。

 ですから、この戸籍は正しく作られているということができます。

 次にコンピュータ戸籍への移記の方法ですが、下記の通りとなります。

出生[出生日]平成3年8月5日
  [出生地]栃木県宇都宮市
  [届出日]平成3年8月10日
  [届出人]母
  [母の国籍]タイ国
  [母の生年月日]西暦1970年4月1日

認知[胎児認知日]平成3年5月20日
  [認知者氏名]山田候平
  [認知者の戸籍]栃木県宇都宮市駅南町30
          番地 山田五良

◇   ◇   ◇

 前号の戸籍Q&Aに次の誤りがありましたので、お詫びして訂正します。
 ●1問の紙戸籍の記載の末尾「……印)」は「……)印」の誤りです。
 ●2問の磁気戸籍の従前戸籍「栃木市……」は「栃木県栃木市……」の誤りです。

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