1999年1月号Vol.10

【わがまち・わがむら・わが自慢】変わらぬ何かを求めつづけて

福島県田島町・渡部英明

この地方はまことに美しかった。
山頂まで森林に覆われた尖った山々が遠くまで連なって見えた。
連山は夕日の金色の霞につつまれて光輝き、この世のものとも思えぬ美しさであった。
村は山々にかこまれた美しい谷間の中にあった。

◇   ◇   ◇

 明治11年夏、イギリス人の女性旅行家イザベラ・バードは、「田島」の印象をこう記しています。田島町は、山の緑と清らかな水の流れの美しい自然につつまれ、歴史と伝統に培われた人々とともに南会津地方の中心都市として発展してきました。

 七つの峰が連なる七ヶ岳では、護摩滝が水面を打ち、野鳥が歌い、シャクナゲやドウダンツツジがひっそりと花を咲かせます。シラカバやブナが生い茂る夏には、山から吹く緑風が暑さを忘れさせてくれます。国指定天然記念物の駒止湿原では、ミズバショウ、ワタスゲ、ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメなどの高山植物が季節を彩り、心を和ませてくれます。

 空、山、川、さわやかな風、色鮮やかな花々、降り積もる雪。満点の、そして満天に広がりつづける自然の中で、人と人、心と心の「和」を大切にしながら、いきいきと生活していく…。これが、明日の田島町に託された姿なのではないでしょうか。時代が変わっても、変わらない何かがきっとあるはずです。田島の明日に、そんな何かを見つけていきたいものです。

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