1999年10月号Vol.13

【わがまち・わがむら・わが自慢】時代の節目を迎え、西南の役を想う

熊本県玉東町・沼田寿之

 玉東町は、熊本県の北西部に位置し、金峰山オレンジベルト地帯の一角をなす玉東ミカンの産地です。また、明治十年の「西南の役」最大の激戦地としても有名です。

 田原坂攻略戦において、征討総督有栖川宮熾仁親王が陣頭指揮された丸田公園をはじめ、田原坂を谷向こう眼下に見下ろす横平山、佐々友房の「君見づや吉次の剣は城よりも険なり」の歌で知られる吉次峠等は公園として整備され、春になると多くの花見客で賑わいます。

 また町中には戦死した官軍を葬った高月官軍基地(980人)、官軍将兵や警視庁出身の抜刀隊等を葬った宇蘇浦官軍基地(398人)もあります。武勲で有名な谷村計介伍長の墓は、血気盛んな若者が少しでもその強運にあやかろうと墓石を刻み取るため、その周囲を鉄枠で囲んであるというエピソードもあります。

 さて、「西南の役」の史跡を散策した後は、町内唯一の温泉「ふれあいの丘」にひたって、体をいやして、心をほぐしてみてはどうですか。今年4月1日にオープンした、町の保健・福祉活動の拠点となるこの施設では、アルカリ性単純温泉により、ゆったりした気分が味わえます。

 秋のこの時期は、町の特産品であるミカンがたわわに実り、その香りがオレンジ色の風に乗って辺り一面に漂います。ぜひ一度、「西南の役」激戦地で有名な玉東町にお越しください。当時の歴史と、人の素朴なあたたかさをきっと体験することができるでしょう。

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