なるほど!年収の壁

年末調整や給与計算に影響する「年収の壁」に関する情報をご確認いただけます。

  • 令和7年から所得税の課税ライン(年収の壁)が「年収103万円」から「年収160万円」になりました。
  • 従業員が扶養する配偶者・親族の控除を受けるための「年収の壁」も引き上げられました。
  • 特に、19歳~22歳の大学生世代の子供を持つ親が受けられる控除について、子供の所得要件が大幅に緩和されました。
  • 今後は、従業員の年収が増えていくと、「所得税の年収の壁」よりも先に「社会保険の年収の壁」の影響を受けることになります。

パートやアルバイトの従業員の就労調整等にも影響があります。改正の内容を正しく把握して、従業員へ早めにお知らせしましょう。

TKCまいポータルで行う令和7年分年末調整のポイント

今年から、控除対象となる家族の所得要件が引き上げられました。これにより、昨年は控除対象外だった家族が、今年は控除対象となる可能性があります。
申告漏れを防ぐためには、「申告したら控除を受けられる配偶者・親族の範囲(所得要件)の拡大」について従業員に事前に周知することが重要です。
TKCまいポータルをご利用中の企業様向けに、給与担当者から従業員への案内に活用いただける資料をご用意しました。ぜひ、ご活用ください。

給与担当者向け(従業員向け資料の使い方)

給与担当者向け(従業員向け資料の使い方)

従業員向けに周知が必要なポイントと、従業員向け資料を扶養控除申告書等のWeb入力依頼のメールに添付する手順を確認できます。
また、今年の税制改正に対応して強化されたTKCまいポータルの機能も確認できます。

従業員向け「令和7年分年末調整に関する申告3つのポイント」

従業員向け「令和7年分年末調整に関する申告3つのポイント」

従業員が入力時に注意すべきポイントを、1ページに簡潔にまとめた資料です。
扶養控除申告書等のWeb入力依頼のメールに添付する等、従業員への事前案内にご活用ください。

年末調整の困ったを解決する「TKCまいポータル」のご紹介

画像をクリックすると、
Web閲覧に適したファイルが表示されます。
印刷する場合は、「ダウンロード」を
クリックしてください。

「TKCまいポータル」を活用いただくと、年末調整業務が大幅に省力化されます!

【給与担当者】
  • 申告書データの手入力も、所得の見積額の検算も必要ありません。
  • 印刷・封入・配付など、紙のやり取りが不要になります。
【従業員】
  • 所得の見積額を手計算する必要はありません。
  • 控除の適用可否をシステムが自動判定するため、従業員自身が判断する必要はありません。

詳細は「ダウンロード」から資料をご確認ください。

「TKCまいポータル」は、FXクラウドシリーズ(給与計算機能)の機能の一部です。
PXシリーズをご利用のお客様は「PXまいポータル」をご利用ください。

令和7年分の年末調整への影響

令和7年分の年末調整は
例年に比べて煩雑になる見込みです

特に、従業員が申告した内容のチェックと訂正の業務負荷は、例年以上に大きくなると想定されます。
業務負荷を軽減するため、また、従業員に申告書を正しく記載してもらうため、計算方法や記載方法の丁寧な周知が欠かせません。
  • 申告書の様式が変わる
  • 所得の計算方法が変わる
  • 令和7年分と令和8年分は基礎控除の金額が所得によって変わる
  • 「扶養の範囲」の基準となる所得の金額が変わる
  • 新しい控除(特定親族特別控除)が創設されて記入欄が増える

年末調整に関する申告書記入の変更点と注意点

令和7年分基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼
特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書

  1. 給与収入190万円以下の人の所得の計算方法が変わります。

    給与所得控除額の最低保障額の引き上げ

  2. 控除額を判定する合計所得金額の見積額に応じた区分が「132万円以下」「132万円超336万円以下」等と細かくなります。該当する区分によって控除額が変わるため、正しく記載する必要があります。

    基礎控除の引き上げ

  3. 基礎控除申告書のと同様に、所得の計算方法が変わります。

    給与所得控除額の最低保障額の引き上げ

  4. 配偶者控除等の控除額を判定する区分の合計所得金額の「48万円」が「58万円」に変わります。

    扶養控除等の所得要件の改正

  5. 特定親族特別控除を受ける場合の申告書が新設されます。
    年齢19歳以上23歳未満で、所得58万円超123万円以下(給与収入のみの場合、年収123万円超188万円以下)の親族を記載します。

    特定親族特別控除の創設

令和7年分扶養控除等申告書

令和7年分の扶養控除等申告書について、様式の改定予定はありません。

  1. 申告書に記載する源泉控除対象配偶者の範囲が変わります。
    所得要件は合計所得金額95万円以下のままで変更ありませんが、給与所得控除の最低保障額が10万円引き上げられ、所得の計算方法が変わったことによるものです。

    給与所得控除額の最低保障額の引き上げ

    これまでは、所得の見積額が95万円(給与収入のみの場合、年収150万円以下の場合に記載していましたが、令和7年分からは、所得の見積額が95万円(給与収入のみの場合、年収160万円以下の場合に記載します。

  2. 申告書に記載する扶養親族、障害者控除を受ける同一生計配偶者、ひとり親控除を受ける場合の生計を一にする子の範囲が変わります。

    扶養控除等の所得要件の改正 給与所得控除額の最低保障額の引き上げ

    これまでは、所得の見積額が48万円(給与収入のみの場合、年収103万円以下の場合に記載していましたが、令和7年分からは、所得の見積額が58万円(給与収入のみの場合、年収123万円以下の場合に記載します。

「年収の壁」の特設情報サイトも、ぜひご確認ください。
経営者と給与計算担当者向けに「年収の壁」について
説明します。
主な改正内容や「社会保険の年収の壁」を超えた場合の
影響についてもご確認いただけます。

TKCシステムの対応(スケジュール)

「年収の壁」見直しへの対策はTKCシステムにお任せください
TKCの給与計算システムなら、「年収の壁」見直し後の年末調整への対応も安心です。

ツール提供スケジュール
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FXクラウドシリーズ(給与計算機能)については、PX・あんしん給与・PXまいポータルよりも早く、年収の壁や令和7年分年末調整に対応した版数をご提供します。

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事務所通信「年収の壁」特集号(年末調整準備編)
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「年収の壁」見直しにともない複雑になった年末調整事務に向けて、今のうちから押さえておきたいポイントをわかりやすく解説した資料です。改正概要に加え、「年末調整時に提出する申告書様式の変更点」や「申告書を記載するために事前に確認が必要な事項」「記載に際しての注意点」等を確認できます。

事務所通信「年収の壁」臨時号 -「年収の壁」見直しで、何が、どうなる?-

「年収の壁」見直しの概要、事業者および給与担当者の源泉徴収事務への影響、実務対応のポイントについて、わかりやすく解説しています。

従業員への案内資料

従業員向けに、「年収の壁」見直しについて解説する資料です。従業員への案内に、ご活用ください。

TKCの給与計算システムをご利用なら年末調整も給与計算も安心です

所得によって変動する控除額にも、所得税率の変更にも対応しますので、年末調整も給与計算もご安心ください。
これまでどおり、適切な控除額や所得税率等をシステムが自動で判断して従業員ごとに適用し、税額等を自動で計算できます。

制度が複雑になるほど、法令に完全準拠するシステムを導入する効果は高まります。TKCの給与計算システムは、法令に完全準拠するシステムです。
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