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公益法人会計・税務Q&A

公益法人会計でよくある質問と回答をご紹介

公益法人会計・税務Q&A

指定正味財産

寄付を受けた場合の、貸借対照表の指定正味財産の区分における表示科目について

【質問】
 寄付金を募って、基本財産の建物を建設した場合、貸借対照表の指定正味財産の区分には受贈建物と受取寄付金のいずれの科目で計上したらよいのでしょうか。
【回答】
 「受贈建物」は、建物自体の寄贈を受けた場合に貸借対照表の正味財産の部の指定正味財産の区分に計上する際の勘定科目です。ちなみに、この「受贈建物」が減価償却費の計上等により指定正味財産増減の部から一般正味財産増減の部へ振り替わった場合、正味財産増減計算書には「固定資産受贈益:建物受贈益振替額」が一般正味財産増減の部に表示されます。
 ご質問の場合、建物建設を目的として寄付金を募り、これをもって建物を建設していますから、貸借対照表の正味財産の部には指定正味財産の区分に「寄付金」で、正味財産増減計算書には指定正味財産増減の部に「受取寄付金」で計上することになります。
【根拠となる法令等】
公益法人会計基準の運用指針 12(2)
公益法人会計基準 注解15
公益法人会計基準に関する実務指針 Q17 Q18

※当Q&Aの内容は、個別の質問に対する回答であり、TKC全国会公益法人経営研究会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。