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公益法人会計・税務Q&A

公益法人会計でよくある質問と回答をご紹介

公益法人会計・税務Q&A

固定資産

固定資産に対する減損会計の適用について

【質問】
 その他の固定資産として計上している電話加入権について、時価評価するとその価額は大幅に減少するのではないかと思われますが、取得価額での計上を継続する必要はあるのでしょうか。
【回答】
 公益法人における減損会計の適用は企業会計と同一ではありません。すなわち、(1)固定資産の時価が下落しており、(2)その時価の下落が著しく、(3)著しい時価の下落の回復可能性がない場合、原則として、強制評価減を行う必要があります。
 ただし、「有形固定資産及び無形固定資産について使用価値が時価を超える場合、取得価額から減価償却累計額を控除した価額を超えない限りにおいて使用価値をもって貸借対照表価額とすることができる。」とされており、例外として、帳簿価額を超えない限り、使用価値で評価することもできます。
 このため、取得価額での計上を継続することは差し支えないものと考えられます。
【根拠となる法令等】
公益法人会計基準に関する実務指針 Q42

※当Q&Aの内容は、個別の質問に対する回答であり、TKC全国会公益法人経営研究会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。