千葉興業銀行とTKC千葉会との「トップ対談」を開催しました

　令和5年2月20日(月)、千葉興業銀行本店に於いて、千葉興業銀行とTKC千葉会との「トップ対談」を開催しました。

　当日は千葉興業銀行の梅田仁司取締役頭取並びに同行幹部とTKC千葉会の加藤武人会長をはじめとする執行部会員との対談が行われ、千葉興業銀行・TKC会計人の取り組みに関する相互紹介の後、「TKCモニタリング情報サービス（MIS）」の活用や金融機関と税理士との連携による地域中小企業の伴走支援、支店単位での行職員様向け勉強会・情報交換会の開催について意見交換を行いました。

[出席者]
　千葉興業銀行
　　梅田仁司 取締役頭取
　　白井克己 常務取締役営業本部長
　　宮本　昭 常務執行役員
　　青木　剛 執行役員審査部長
　　石渡寛人 審査部部長代理
　　小林聡邦 営業企画部営業企画室長
　TKC千葉会
　　加藤武人 会長
　　美保哲夫 最高顧問
　　知念直美 副会長
　　寺島智成 総務委員長

　千葉興業銀行からは、厳しい環境下にある地域中小企業の個社別の実態把握や事業性評価を一層強化し、適切なソリューションを提供するコンサルティング営業の推進、新中期経営計画のもとデジタルを活用したサービス提供体制の構築や企業価値向上に向けた本業支援の取り組みの強化等について、説明いただきました。

　TKC千葉会からはTKC全国会の事業目的や組織形態、コロナ禍におけるTKC会員による月次巡回監査を通じた関与先企業の適正申告と黒字化支援の取り組み内容、昨年実施した行職員向け勉強会等について説明しました。

　千葉興業銀行から「TKCモニタリング情報サービス（MIS）」について、「決算書の取得の利便性は勿論ですが、いち早くデータで決算書を確認することで経営者と決算状況等を踏まえて、より深い話ができることが最大のメリットです。月次報告シート・試算表を送付いただけるお取引先に関してはキャッシュフローや取引先別売上高推移表によって実態把握にたいへん役立っています。」「DXの推進の一環として、支店長会議でもMISの推進について発信しています。」「今後は相互に連携しながらMIS（決算書提供サービス・月次試算表提供サービス）の利用件数を増加していきたい。」といった評価と期待の声をいただきました。

　また、金融庁による監督指針一部改正への対応については「『経営者保証ガイドライン』に基づき従来より個人保証に依存しない融資を推進しており、一定規模以上のお取引先企業はガバナンス体制が整備されていることから、これまでもこれからも個人保証をいただくことはありません。一方、中小零細企業については、法人個人の分離が難しく、財務基盤に課題があるケースも多いため、事業性評価をしっかり行うと共に、経営者との対話を深めていく必要があります。」「中小企業庁の『収益力改善支援に関する実務指針』でも士業者と金融機関が支援者として定義されています。収益力改善に向けて税理士の皆様としっかり連携していこうと考えています。」とお話しいただきました。

　最後に、法人取扱い27支店における勉強会や情報交換会を通じて、地域中小企業の支援に向けて行員の皆様とTKC会員とのコミュニケーションの機会を重ね交流を深めることを相互に協力して取り組むこと、そして定点観測の意味合いから年１回のトップ対談の開催が確認されました。

　TKC千葉会では、金融機関および商工会議所等が開催する研修・セミナーへ講師を派遣しています。TKC会員の講師派遣を希望される金融機関等の方は、TKC千葉会事務局までお問合せください。