掲載日:2026.03.02
金融機関との連携活動
三菱UFJ銀行TKC事業室とTKC東・東京会理事会 交流会 開催報告
TKC東・東京会 立川直樹会長
三菱UFJ銀行TKC事業室 仲野將也室長
令和8年2月10日(火)、三菱UFJ銀行TKC事業室とTKC東・東京会理事会との交流会を開催しました。当日は、三菱UFJ銀行TKC事業室仲野將也室長から「TKC全国会会員の皆様を取り巻く環境~月次決算とMISの真価~」をテーマに以下の内容でご講演いただき、その後、活発な質疑応答が行われました。
1.外部環境の変化と企業経営への影響
- 2025年の倒産件数は、帝国データバンクの統計で2013年以来12年ぶりに1万件を超えた。特に物価高や人手不足による小規模倒産が増加している。
- 背景には、円安・物価高による仕入単価の上昇、人件費上昇など外部環境の変化が挙げられる。こうした状況に対応するためには、自社のタイムリーな業績把握およびスピーディーな対策検討を可能にする月次決算と予実管理が極めて有効と考えられる。
2.粉飾決算の実態と月次決算の重要性
- 金融庁は昨年6月に「金融機関における粉飾等予兆管理態勢の高度化に向けたモニタリングレポート(2025)」を公表、「近時、金融機関の融資先において、長期にわたる粉飾等の不適切な会計処理や不正行為が発覚し、多額の与信費用を計上する事案が発生している」として注意を呼びかけ。
- その中で、近時の粉飾等の事例の一つとして「金融機関が提出を依頼した試算表や各種残高証明書等、事業の実態把握に必要な情報を開示せず」を公表。
- かかる状況を鑑みれば、TKCモニタリング情報サービス(以下、MIS)による試算表などの定期的なデータ提出は金融機関との信頼関係構築に効果的といえる。
3.金融機関の現状と会計事務所に期待される役割
- 金融庁2022年公表「金融仲介機能の発揮に向けたプログレスレポートについて」によれば「地域銀行の職員数は減少傾向にあり、渉外職員1人当たり貸出先企業数は2012年以降趨勢的に増加している」状況。
- TKC会員事務所は月次巡回監査・月次決算作成支援を通じ企業のことを熟知していると認識。
- かかる状況下、MISに加え金融機関担当者を決算検討会に同席させていただく等で情報を共有いただけると中小企業支援にとても効果的。1社でも多くの企業黒字化に向けて協働を強化させていただきたい。
- 【三菱UFJ銀行TKC事業室】
- 室長 仲野將也氏
- 【TKC東・東京会】
- 立川直樹会長
理事会メンバー 19名



