「平成28年度年度重要テーマ研修会（第2回）」を開催しました

　平成28年6月7日、メルパルク京都に於いて、「～マイナンバー・複数税率・クラウド会計・FinTech～　これらの変化に対応し、危機を突破する事務所経営戦略とは」というテーマのもと、平成28年度重要テーマ研修会を開催しました。

　第1部の講演では、田中壮嗣会員（TKC千葉会）より、「自計化による顧客サービスの強化」をテーマに、事務所収益を維持するためには、経営助言型の会計事務所になる必要があり、そのためにはTKC方式の自計化による高付加価値サービスの提供が必須であるとお話しいただきました。

　第2部の講演では、押田吉真会員（TKC神奈川会）より、「事務所総合力強化による月次サービスの向上」をテーマに、「事務所の5年後、10年後について伝えていないと職員が不安になる。所長の仕事は方向性を語ることときちんと給料を払うこと。」という「事務所成長の極意」を教示いただくとともに、「関与先の防衛を図る」という理念のもと、TKCビジネスモデルに挑戦し、「KFS(※)を全関与先へ実施し、ファーストクラスの仕事を目指しましょう！」と提言いただきました。

　FinTech対応に始まり、証憑書類のスキャナ保存が進むと、今までの仕事の7割は自動化されるといわれています。付加価値サービスの向上を念頭に置き、常に変化に対応すべく、一歩一歩、前進することの必要性を強く感じました。

田中壮嗣会員（TKC千葉会）

押田吉真会員（TKC神奈川会）

　当日は、100名を超える税理士、公認会計士及び会計事務所職員が参加しました。参加者からは、「明確なポリシーを掲げ自計化を推進していることに感銘しました。」「失敗事例までお話しいただき、今後の方向性がよくわかりました」等のご感想をいただいております。

　TKC近畿京滋会では、会計事務所経営をテーマとした研修会開催を企画しております。ご関心のある方は、TKC近畿京滋会事務局までお問合せください。

※KFS（読み：ケーエフエス）
　「会計の活用により中小企業の経営力の強化を支援する」ための具体的な活動内容です。

1. 【K：計画支援】は、経営計画策定支援の場において、継続MASシステムを活用して経営者と対話をしながら気付きを与え、経営者のやる気を向上させる。
2. 【F：フォロー】は、TKC自計化システム（FXシリーズ）の活用と月次の巡回監査の実施を通して、経営者自らがタイムリーに自社の業績を把握し、意思決定できる体制をつくる。
3. 【S：証明力】は、金融機関や国税当局等からの決算書・申告書の信頼性を向上させる。

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