事務所経営

「新入職員向け基礎研修」のラインナップにご注目!一人一人を丁寧に育てるための最適な教育プログラムです

中央研修所副所長 巡回監査士制度の充実プロジェクトリーダー 中村哲郎

職場生活を笑顔でスタートできるように

 中央研修所(巡回監査士制度の充実プロジェクト)では、「巡回監査士の育成」を念頭において職員さんのキャリアプランを作成し、入所5年で段階的に専門的知識と業務スキルを身に付けることができる、一貫した教育プログラムの構築を目指しています。そこで、第1弾として令和5年4月に「新入職員研修プログラム」、第2弾は令和5年10月に「初級職員研修プログラム」を提供しました。そして、令和6年4月には初級職員研修プログラムの「ここからシリーズ」に、新たに五つの研修コンテンツを追加し、研修ラインナップの充実を図ります。
 今年の春も、全国の会計事務所に新入職員が入所します。期待と不安で胸がいっぱいであろう新入職員が、入所して1年経った頃に「会計事務所の仕事にはやりがいがある」と実感できたら、今後、確実に活躍する「巡回監査士」に育っていくと思います。その「やりがい」を感じるためには最初が肝心です。会計事務所での新しい職場生活を、新入職員が笑顔でスタートできるように、ぜひ新入職員向け基礎研修を活用してください。

■ 新入職員向け基礎研修

1.新入職員研修プログラム

 入所1カ月目の新入職員が「会計事務所の仕事は税理士法に基づく業務である」という本質を押さえながら仕事のやりがいや守るべき税理士法に加え、あらゆるシーンで必須となるマナー、ビジネススキルなどを学びます。職場(会計事務所)に溶け込んでもらうために、新入職員としての基本とやる気を引き出します。

2.初級職員研修プログラム

 入所1~3カ月の新入職員が身に付けるべき仕事の基礎知識を学ぶ「必修基礎コース」と、はじめての業務に取り組む前に受講する「ここからシリーズ」と、二つのプログラムで構成しています。

◉必修基礎コース

 未経験者の新入職員は会計事務所の業務について学ぶことが多く、「仕事についていけるか」と不安になります。そこで、会計と税務の基本的な知識、巡回監査の目的や全体像を学ぶことで段階的に知識とスキルを高めるための「土台」を作ります。この研修が巡回監査士補研修(資格取得)につながる基礎となります。

◉ここからシリーズ

 Z世代の特長として、仕事の意義・目的や価値を重要視する傾向があります。そこで、新入職員が所長先生等から指示された業務を単なる「作業」ではなく目的意識をもった「仕事」として取り組んでもらいたいと思い企画しました。入所1年目の業務を情報収集し、研修テーマを選んでいます。当研修の受講後は、きっと仕事の意味や価値を見出し、前向きに業務に取り組んでいただけるでしょう。

 当研修は「TKCオンデマンド研修サービス見放題プラン」の対象です。ぜひ、4月からの新入職員研修に当研修を積極的にご活用ください!

新入職員向け基礎研修

(会報『TKC』令和6年3月号より転載)