2015.06.09
監禁、強盗殺人、死体遺棄被告事件(呉の少女殺害 控訴棄却)
LEX/DB25506231/広島高等裁判所 平成27年 3月30日 判決 (控訴審)/平成26年(う)第176号
当時16歳の少年であった被告人が、共犯者らと共謀の上、被害者を普通乗用自動車内に監禁し、顔面等を多数回殴打するなどの暴行を加え、現金等を強取し、被告人及びBが、殺意をもって、被害者の頸部を両手で絞め付け、窒息により死亡させ、死体を遺棄した事案の控訴審において、少年法20条2項により原則的に検察官送致が義務付けられる強盗殺人を含む重大事件であり、このような事件につき例外的に保護処分を相当とする特段の事情が認められるか否かの判断に当たって、その事件の重大な事情を成す、動機や態様を重視することは何ら不当ではなく、原判決によるこれらの点についての考慮の仕方にも、特段不当とすべきものはないとし、懲役13年を言い渡した原判決を維持し、控訴を棄却した事例。