2014.09.02
執行停止申立て却下決定に対する抗告棄却決定に対する特別抗告事件
LEX/DB25446575/最高裁判所第二小法廷 平成26年8月19日 決定 (特別抗告審)/平成26年(行ト)第55号
逃亡犯罪人引渡法35条1項の規定が、逃亡犯罪人引渡法14条1項に基づく逃亡犯罪人の引渡命令につき、逃亡犯罪人引渡法に基づく他の処分と同様に行政手続法第3章の規定の適用を除外して、前記引渡命令の発令手続において当該逃亡犯罪人に弁明の機会を与えていないことが、憲法31条に違反するなどとして、抗告人が即時抗告した事案において、当該処分により制限を受ける逃亡犯罪人の権利利益の内容、性質、制限の程度、当該処分により達成しようとする公益の内容、程度、緊急性等を総合較量すれば、手続全体からみて逃亡犯罪人の手続保障に欠けるものとはいえず、憲法31条の法意に反するものということはできないとして、本件抗告を棄却した事例。