2019.03.26
売買代金請求本訴、損害賠償請求反訴事件
★「新・判例解説Watch」財産法分野 5月下旬頃 解説記事の掲載を予定しています★
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LEX/DB25570082/最高裁判所第一小法廷 平成31年 3月 7日 判決 (上告審)/平成29年(受)第1372号
本件本訴は、上告人が、被上告人に対し、売買契約に基づき代金2813万8940円及び遅延損害金の支払等を求めたもので、被上告人は、上告人による債権の仮差押命令の申立てが被上告人に対する不法行為に当たるとし、これによる損害賠償債権を自働債権とする相殺の抗弁を主張するなどして、上告人の本訴請求を争い、原審は、本件損害賠償債権の額を本件逸失利益等の損害合計1522万4244円とし、本件売買代金債権は本件相殺によりその一部が消滅したと認め、上告人の本訴請求を一部認容したが、上告人が上告した事案で、本件仮差押申立てと本件逸失利益の損害との間に相当因果関係があるということはできないとして、これと異なる原審の判断には、判決に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反があるとし、原判決中、別紙記載の部分を破棄し、本件逸失利益以外の本件仮差押申立てと相当因果関係のある損害の有無等について更に審理を尽くさせるため、同部分につき本件を原審に差し戻した事例。




















