2014.02.24
著作権侵害差止等請求事件
LEX/DB25446176/東京地方裁判所 平成25年11月22日 判決 (第一審)/平成25年(ワ)第13598号
漫画家である原告が、映画プロデューサー、映画監督等として活動している被告に対し、被告の製作・監督に係る短編映画について、原告の許諾なく、原告の短編漫画である「彼女の告白」を映画化し、映画祭において上映したなどと主張して、〔1〕著作権(二次的著作物に係る上映権)侵害のおそれを理由とする著作権法112条に基づく差止・廃棄請求として、本件映画の上映禁止、本件映画が記録された映画フィルム及び電磁的記録媒体の廃棄、〔2〕著作権(翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権・同一性保持権)侵害を理由とする不法行為に基づく損害賠償請求の支払、〔3〕著作者人格権(氏名表示権・同一性保持権)侵害を理由とする著作権法115条に基づく名誉回復等の措置請求として、被告の運営するウェブページ等において、謝罪文目録記載の文章の掲載を求めた事案において、本件映画の上映禁止や本件映画が記録された映画フィルム及び電磁的記録媒体の廃棄について、その必要性を否定する事情は見当たらないから、原告の著作権法112条1項に基づく差止・廃棄請求はいずれも理由があるとして、原告の請求を一部認容した事例。