2019.06.11
株主総会決議不存在確認等請求事件(アドバネクス株主総会決議不存在確認請求事件)
★「新・判例解説Watch」商法分野 7月中旬頃 解説記事の掲載を予定しています★
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LEX/DB25562719/東京地方裁判所 平成31年 3月 8日 判決 (第一審)/平成30年(ワ)第27434号
被告の株主である原告らが、平成30年6月に開催された第70期定時株主総会(本件総会)において、被告提案の原告X1、Y2、G、H、D、E及びFを取締役に選任する旨の議案(本件会社提案)が可決し、Iが議長と称して行った原告X1、D、E及びFに代えてA、B及びCを取締役に選任するとの決議(本件決議)には重大な瑕疵があるから不存在であるとして、主位的に原告X1、D、E及びFが被告の取締役の地位を有することの確認及び本件決議の不存在確認を求めるとともに、予備的に本件決議に決議の方法が法令若しくは定款に違反し又は著しく不公正という会社法831条1項1号の取消事由があるとして本決決議の取消を求めた事案で、原告らの主位的請求についてはいずれも棄却し、予備的請求については、本件決議で、不存在であるとはいえないものの、取消事由があるといえ、本件会社提案については可決したとはいえないとし、本件総会におけるA、B及びCを取締役に選任するとの決議を取り消した事例。