記帳適時性証明書のご紹介

「記帳適時性証明書」の「発行日」と「発行番号」から、同証明書を株式会社TKCが提供している事実をご確認できます。

記帳適時性証明書とは

記帳適時性証明書は、中小企業の円滑な資金調達を支援するため、会計帳簿と決算書・法人税申告書の作成に関する適時性と計算の正確性を、 第三者である株式会社TKCが証明する書類です。いま、記帳適時性証明書を、融資や金利優遇の判断に活用する金融機関が増えています。

記帳適時性証明書

1「注」欄の◎印の数
巡回監査と月次決算は、毎月、関与先企業が前月に作成した会計帳簿および取引記録を対象として、その翌月に実施することを原則としています。これを順守した月には「注」欄に◎印が示されます。「記帳適時性証明書」では、この履歴を36カ月にわたり確認できます。

2仕訳数
「仕訳数」は、各月の巡回監査および月次決算の対象となった取引の件数です。
その年度を通して仕訳数を確認し、また、前年と比較することで、毎月締め切られる月次データの精度の高さを推定できます。また、年次決算の仕訳数が少ないことも月次決算の精度の高さを示しています。

3決算書に付した番号
TKCでは、決算書と会計帳簿の一貫性を証明するため、決算書の各ページの左下に固有番号を付しています。
これにより、全ての勘定科目について、決算書と会計帳簿の期末残高が一致していることを確認できます。

4決算書と法人税申告書が一致している事実
決算書の「税引き後当期純利益(損失)」と法人税申告書別表四の「当期利益又は当期欠損の額」が一致していることを証明しています。これにより、申告書は決算書に基づいていることが確認できます。なお、不一致の場合は「記帳適時性証明書」は発行されません。

5「中小会計要領(または中小指針)」への準拠性
前期の決算書の「個別注記表」に「中小会計要領(または中小指針)に準拠している」旨の記述があることを確認できます。

6TKCシステムの継続利用期間
関与先企業が、TKCシステムを長年にわたって利用しており、かつ「①の「注」欄の◎印の数」が多い場合は、堅実経営の企業と想定できます。なお、TKCデータセンターでは最長過去10年分の会計データを保存しており、いつでも検証が可能です。

7中期(または短期)経営計画策定の有無
TKCの「継続MASシステム」を利用して、経営改善の指針となる中期(または短期)の経営計画を策定していることを確認できます。

8自計化システムの利用の有無
経営者が経営計画の進捗状況等の正確な把握と、適切な意思決定を支援するTKCの企業向け管理会計システム「戦略財務情報システム(FXシリーズ)」を利用していることを確認できます。

9税理士法第33条の2に基づく書面添付の有無
TKC会員が法人税申告書の提出に際し、「計算し、整理し、又は相談に応じた事項」を明らかにし、「申告書の適正性を表明」する書類を添付していることを確認できます。

10顧問税理士が『経営革新等支援機関』に認定されているかどうか
当該企業の顧問税理士が中小企業経営力強化支援法に基づく、経営革新等支援機関としての認定を受けていることを確認できます。

11証明書の真正性
「記帳適時性証明書の確認コーナー」で証明書の真正性を確認できます。その場合は、本証明書の「発行日」と右上の「番号」を入力してください。

記帳適時性証明書の確認コーナー

「記帳適時性証明書」の「発行日」と「発行番号」から、同証明書を株式会社TKCが提供している事実をご確認できます。

記帳適時性証明書の活用方法

記帳適時性証明書は、TKC会員の関与先企業にのみ発行されます
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貴社の決算書・税務申告書に対する
金融機関・税務当局からの信頼度が向上します!

チェックマーク

TKC会員関与先企業専門融資商品の融資や
金利の優遇措置が受けられます!

記帳適時性証明書を活用したTKC会員関与先企業専門融資商品(令和2年7月15日時点)

エリア 銀行名 融資商品 記帳適時性証明書の扱い
全国 三菱UFJ銀行 「極め」 融資条件
商工中金 TKC全国会提携融資(経営力強化) 融資条件
北海道 釧路信用金庫 TKCサポート・マッチングローン 金利優遇
東北 福島銀行 ふくぎんTKC福島県支部提携ローン 融資条件
関東 さわやか信用金庫 さわやか・TKC中小企業会計活用ローン 融資条件
東京東信用金庫 ひがしん中小企業会計活用ローン 融資条件
足立成和信用金庫 あだちせいわTKC会員税理士連携ローン 融資条件
西武信用金庫 TKCモニタリング情報活用ローン 融資条件・金利優遇
城南信用金庫 城南中小企業会計活用・応援ローン 融資条件
青梅信用金庫 あおしん・TKC提携ローン 金利優遇
横浜銀行 (はまぎん)TKC経営支援ローン 融資条件
甲信越
北陸
長野県信用組合 けんしん中小企業会計活用ローン 金利優遇
東海 東濃信用金庫 とうしんTKC経営者ローン 金利優遇
飛騨信用組合 ひだしん中小企業会計活用ローン(証書貸付)
ひだしん中小企業会計活用ローン(当座貸越)
金利優遇
静岡中央銀行 しずちゅう中小企業会計活用資金 金利優遇
中京銀行 「太鼓判」 金利優遇
しずおか焼津信用金庫 TKC連携ローン 金利優遇
三十三銀行 TKC連携経営力強化ローン 融資条件・金利優遇
近畿 池田泉州銀行 『特別戦略融資ファンド』 金利優遇
みなと銀行 みなとTKCローン 金利優遇
北おおさか信用金庫 地域いきいきローン 融資条件
中国 中国銀行 中銀ビジネスローン(TKCローン) 融資条件
トマト銀行 「絆」 融資条件
広島銀行 中小企業経営力強化融資制度 金利優遇
四国 高知銀行 こうぎん事業融資「高知家の輪」Ⅰ
こうぎん事業融資「高知家の輪」Ⅱ
融資条件
四国銀行 <四銀>TKC提携融資 融資条件・金利優遇
九州
沖縄
福岡銀行 FFG中小企業サポートローン 融資条件
筑邦銀行 TKC提携ビジネスカードローン(2人3脚) 融資条件
十八親和銀行 FFG中小企業サポートローン 融資条件
豊和銀行 豊和TKCローン 融資条件・金利優遇
鹿児島興業信用組合 こうしんTKCローン 金利優遇
琉球銀行 りゅうぎんTKC月次決算応援ローン 融資条件・金利優遇
長崎銀行 ながさきTKCローン 金利優遇

発行までのプロセス

発行までのプロセス

巡回監査とは

巡回監査支援システム

巡回監査支援システム

 TKC全国会では、巡回監査をTKC会員の責務としています。毎月、関与先企業を訪問して、会計資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を検証し、さらに黒字決算のための経営助言に努めています。その目的の第一は、税務署に対して、或いは裁判において、企業において作成された会計帳簿が真実であり、証拠能力をもつことを証明できるようにすることにあります。

「FX2シリーズ」とは

戦略財務情報システム(FX2)

戦略財務情報システム(FX2)

 業績の確認を、毎日行うための管理会計システムです。期首から本日までの最新業績を「365日変動損益計算書」から即座につかみ、現状打開のための打ち手をすばやく行えるようになります。会社全体の業績のほか、部門別の採算状況を確認し、部門責任者と対策を練るのに役立ちます。また、「継続MAS」で策定した年度予算を登録すれば、予実管理が自動化されることになります。

「継続MAS」とは

継続MAS システム

継続MAS システム

 最近、銀行等に融資を申し込むと中長期の「経営改善計画」の提出を求められるケースが増えてきました。このシステムを使えば、事前にさまざまなシミュレーションを行った上で、金融機関が納得する経営改善計画を策定することができます。中長期計画が決まれば、これを具体化する向こう1年の利益計画と資金計画を策定し、毎月の業績と比較検討することができるようになります。

「書面添付」とは

決算申告確認書

税理士が税務署に提出
する「決算申告確認書」
(税理士法第33条の2第1項
に規定する添付書面)

 税理士が関与先企業の税務申告に当たって、税理士法第33条の2に基づいて、申告書の作成に関し、計算し、整理し、又は相談に応じた事項を記載した書面を申告書に添付して税務署に提出する制度です。この書面が申告書に添付されていると、突然の税務調査は回避されると共に、申告が適正であると認められた場合には「税務調査省略通知書」が発行されるなど、税務署に対して申告書の信頼性を高めることができます。