注目の判例

刑事訴訟法

2013.08.06
傷害被告事件
LEX/DB25501344 / 東京地方裁判所 平成25年 4月18日 判決 (第一審) / 平成24年(刑わ)第664号
 被告人女性(当時42歳)が、被害者女性(当時45歳)に対し、その顔面を拳骨で1回殴る暴行を加え、よって、同人に右上眼瞼挫創の傷害を負わせたとして起訴された事案において、被告人のブラウスの首辺りを持って後方へ引っ張り、被告人と被害者が向きあってもブラウスをつかみ続けた被害者の行為は、被告人の身体に対する急迫不正の侵害に当たり、被告人が、被害者の攻撃に乗じて積極的な加害行為に出たとみるべき事情はなく、被告人は本件公訴事実記載の暴行を行ったものの、その行為は正当防衛に当たる疑いが残り、罪とならないとし、無罪を言い渡した事例。