ユーザー事例

株式会社福田組 様

インボイス・マネジャー導入事例

電子証憑の保存に対応した
操作性に優れたストレージサービス

新潟県で建設業を営む株式会社福田組は、電子帳簿保存法が定める電子取引データの保存を効率的に行うために、TKCの「インボイス・マネジャー」を新たに導入した。経営企画部財務管理室の皆さまに、インボイス・マネジャーを選んだ理由や、実際に使ってみての感想などを語ってもらった。

福田組グループの沿革について教えてください。

 1902(明治35)年に、新潟市で個人企業として創業以来、建築・道路・鉄道・港湾・エネルギー関連施設など、さまざまなプロジェクトに取り組んできました。新潟県内初といわれる道路舗装部門を発足させたことに始まる確実な道路づくりは、やがて道路舗装部門を「福田道路株式会社」として分離独立させるまでになりました。

 その後、1975(昭和50)年には、全国的な営業展開により東京証券取引所への上場を果たしました。さらに1992(平成4)年にはタイに現地法人を設立し、国際化への第一歩も踏み出しました。

 現在は、親会社である当社のほか、子会社27社、関連会社6社の規模にまで成長しています。建設事業と不動産事業をメインに、建設関連以外のサービスについても展開しています。

システム検討の背景をお聞かせください。

「インボイス・マネジャー」については、部内でペーパーレス化に向けた情報収集を進めていく中で、早い段階から担当者より「印象が良い」との報告を受けていました。

 電子取引データの保存を効率的に行うためのシステムの導入を本格的に検討するようになったのは、2021年の夏からです。電子帳簿保存法の改正により、2022年1月以降、電子取引に係わる証憑を紙で保存することが認められなくなることを知ったことがきっかけでした。その後、TKC主催の「経理財務部門のためのペーパーレス化推進セミナー」に参加した際にインボイス・マネジャーに関する説明を聞いて、年末まであまり時間がない状況でしたが、すぐに導入して運用開始できる可能性を感じました。マスター構成がシンプルで料金も良心的だったことが決め手となり、インボイス・マネジャーの導入に向けて準備を開始しました。

短期間の環境整備とわかりやすい操作性

インボイス・マネジャーを採用したポイントを教えてください。

 年末まで時間がなかったため、セミナー参加後すぐにTKCさんからインボイス・マネジャーの説明を受けたのですが、想定したイメージ通り、①環境整備が短期間で実現可能だったことと、②コスト面の二つに大きなメリットを感じました。

 既存のシステムを改修して対応できるようにする方法や、TKC以外のシステムを導入する選択肢もありましたが、インボイス・マネジャーと比較すると、導入するまでに長い期間を要する点や、改修や導入にかかる費用も高額でした。そうしたことから、インボイス・マネジャーの採用に踏み切りました。

 このほか、画面構成がシンプルで操作性もよく、問題なく運用できると思ったことも採用のポイントでした。

グループ子会社についても当然、改正電子帳簿保存法の対象になります。そのあたりのことは、どのように考えていましたか。

 当時、子会社側で「紙での保存が認められなくなる」という情報を事前につかんでいたところはほとんどありませんでした。サーバーの確保など、今から検討を始めたら混乱すると危惧していた中で、「インボイス・マネジャーなら子会社も一緒に利用することができる」と紹介を受けました。併せて、コストの負担もそれほどではないことを知り、「これなら子会社も短期間で環境を整備できる」と判断したことも、インボイス・マネジャーの採用を決めた理由の一つです。

システムの選定後に国税局からの「宥恕措置」の決定が発表されましたが、導入の延期や中止も検討されたのでしょうか。

 子会社の中には導入を先延ばししたところも一部ありましたが、基本的に「インボイス・マネジャーの導入を継続して進めた方がよい」という姿勢でいました。あくまで「宥恕措置」であり、2年後には電子取引データの保存が義務とされることに変わりはないからです。

 当グループでは、経費精算の領収書も電子保存の対象としているので利用者が多く、影響範囲が広いことから、社内展開、グループ展開、テスト運用などを包括的に考えた、早めのシステム整備が必要だと考えています。

シンプルなマスター登録と安心の内部統制機能

インボイス・マネジャーを実際に使ってみた感想はいかがですか?

 マスター登録は、TKCさんから提供された設計シートをもとに検討を始めたのですが、マスターの項目があまり多くなく、構成もシンプルなので想像していた以上に簡単でした。登録方法も画面の順番通りで分かりやすく、テスト期間用の登録作業自体は、1~2日で完了できました。

 また、検索項目(記録項目)について、システムによっては固定となっているケースが多いのですが、インボイス・マネジャーは必要な項目を追加できます。運用の自由度が高い点も、このシステムの良いところですね。

 このほか、書類の閲覧やメニュー画面の操作について、「管理者」と「担当者」がそれぞれ詳細な権限設定ができ、操作ログもすべて残るため、内部統制の観点からも安心して運用できる点も気に入っています。

操作面についてはいかがでしょう?

 証憑ファイルの登録は簡単にできました。画面構成がシンプルで直感的に操作できるので、検索項目(記録項目)の登録や検索、その他のメニュー操作もすぐに慣れました。

今後の展望をお聞かせください。

 インボイス・マネジャーは、低コストで利用会社を追加できますので、さらなるグループ展開を目指していきたいです。加えて「スキャナ保存」にも対応しているので、保管場所や探す時間を削減できるペーパーレス化についても推進していきたいと考えています。

会社概要
名称 株式会社福田組 株式会社福田組
所在地 新潟県新潟市中央区一番堀通町3番地10
従業員数 2,096名(連結)※2021年12月期
売上高 1,798億円(連結)※2021年12月期
URL https://www.fkd.co.jp/
掲載の内容、および当社製品の機能、サービス内容などは、2022年4月現在のものです。
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