掲載日:2020.07.27

財務省

財務省「セルビアとの租税条約が署名されました」を公表

令和2年7月22(水)、財務省ホームページで「セルビアとの租税条約が署名されました」が公表されました。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/tax_convention/press_release/20200722ser.html

次の内容が公表されました。

  1.  7月21日(火)、日本国政府とセルビア共和国政府との間で「所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とセルビア共和国との間の条約」の署名がベオグラードで行われました。我が国とセルビア共和国との間では、これまで租税条約は存在せず、本条約は、両国間の経済関係の発展を踏まえ、新たに締結されるものです。
  2. 本条約は、両国間で生ずる二重課税を除去するため、両国において課税することができる所得の範囲を定める規定等を設けています。また、本条約の締結によって、両国の税務当局間において、本条約の規定に従っていない課税についての協議及び租税に関する情報交換の実施が可能となります。これらにより、二重課税を除去し、国際的な脱税及び租税回避行為を防止しつつ、両国間の投資・経済交流を一層促進することが期待されます。

    【参考1】今後の手続
    本条約は、両国それぞれの国内手続(我が国においては、国会の承認を得ることが必要)に従って承認された後、その承認を通知する外交上の公文の交換の日の後30日目の日に効力を生じ、次のものについて適用されることとなります。
    (1)我が国においては、
    イ 課税年度に基づいて課される租税に関しては、本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に開始する各課税年度の租税
    ロ 課税年度に基づかないで課される租税に関しては、本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に課される租税
    (2)セルビア共和国においては、
    本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に開始する各課税年度において取得される所得に対する租税

    情報交換に関する規定は、対象となる租税が課される日又はその課税年度にかかわらず、本条約が効力を生ずる日から適用されます。
    【参考2】本条約の条文及びポイント
    ○「所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とセルビア共和国との間の条約」
    (和文)
    https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/200722ser_j.pdf
    (英文)
    https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/200722ser_e.pdf
    ○セルビアとの租税条約のポイント
    https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/tax_convention/press_release/20200722ser_pt.html
    ※同日、外務省ホームページでも「日・セルビア租税条約の署名」が公表されました。
    https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008609.html

以上

  
国税・地方税キャッシュレス納付セミナー2024
グループ経営における税務マネジメント取り組み事例発表セミナー

TKCエクスプレスの最新トピック