「スピードは最大のサービスだ」戦略思考の経理部を目指す
- システム利用範囲
- 法人税
- 地方税
- 消費税
- 電子申告
- 税効果会計
従来の課題
- 申告業務は、担当者がほとんど一人でこなしていた。
- 事業環境が大きく変化したことで、従来の体制では対応が困難になった。
導入の効果
- 申告業務の品質を低下させず、ある程度、誰もができる体制を構築できる。
- 別表間のデータ連携がとれていて、正確性が確保できる。
- 経理スタッフへの税務の教育ツールとしても期待される。
―― ASP1000R導入に至った経緯を教えてください。
西川 これまでは、税務担当者が一人でほとんどの業務をこなし、それをチェックするという体制でやってきました。実は、申告書の作成業務でスプレッドシートを利用し始めたのは一昨年前からで、それまでは処理量が少なかったこともあり、手書きで処理していました。また、スプレッドシートを使っているといっても、別表のフォーマットを作成しているだけで、せいぜい別表四と別表五(一)の合計をチェックするくらいで、別表同士を関連づける計算式を組み込むなど高度な処理をしていたわけではありません。いままではそれで済んでいたのですが、状況が変わり、そうもいっていられなくなったんです。
―― 最近、事業環境が大きく変化したようですね。

西川 そうなんです。これまでは、ホテルの運営を委託されている“資産を持たざる会社”だったのですが、平成19年4月1日より運営を任されているホテルが直営となりました。これに伴い、一気に500億円近い資産を引き受け、同時に負債も増えて、いわゆる会社法上の大会社になってしまいました。また、資本金も大幅に増額されたことで外形標準課税の対象にもなりました。そのため税務申告書作成業務の見直しは必須で、どうしようかと悩んでいる時に親会社からASP1000Rのプレゼンテーションがあるので一度聞いてみませんかという誘いがあったのです。
教育ツールとしても期待
―― システム導入を決定した要因は、何だったのでしょうか。
西川 プレゼンテーションで一番印象に残ったのが、「申告業務を一人に集中させるのではなく、ある程度はスタッフの誰もができる体制を作りましょう」という点でしたね。従来は担当者一人で業務をこなしていましたから、万一、その人が倒れたらどうするのかというリスクを抱えていたわけです。また、もう一ついいなと思ったのが、別表間のデータ連携が図られているという点でした。スプレッドシートでは、何か変更があった時に一方は直しても、もう一方を直し忘れるというミスが起こりがちで、確認作業へ非常に多くの時間を費やしていました。しかし、ASP1000Rであれば正確性を確保すると同時に、作業の合理化も図れるのではないかと感じました。
―― なるほど。
西川 そしてもう一つ、これは単なる“申告書作成ツール”ではなく、経理スタッフの“教育ツール”としても使えるなと感じました。業務品質を低下させることなく、ある程度、誰もが税務業務をできる体制を作るためには、経理スタッフ全員のスキルアップが必要です。しかし、税務の勉強といっても知識がなく経験もない人にとっては、どこから始めたらよいかも分かりませんよね。手引き書を見ても、分厚い本を読んでもなかなか理解することは難しい。ならば、システムを通して学ぶのが近道じゃないかと考えたわけです。例えば、別表相互の正しい関連性などシステムが自動的にやってくれることを紐解いていくことで、「こことここが関係するんだな」と理解するきっかけになるのではないでしょうか。
経理の仕事をもっと楽しく
―― システム・コンサルタントについてはいかがですか?

西川 立ち上げ支援については、非常にスピーディに対応していただいたという印象です。また、新しい減価償却や外形標準課税などの制度についても、資料をもとに丁寧に教えていただきました。税制改正などについては、日頃から新聞報道等を通じて情報収集していたつもりですが、忙しいとつい表面だけを見て、改正内容まで精査しないままでした。しかし、これからはそうもいきません。その点でも、身近に相談できる方がいるのは大変心強いことです。今後も、正しい申告書を作成することができる体制作りのために、ぜひいろいろご支援いただきたいと考えています。
―― 最後にASP1000Rへ期待する点をお聞かせください。
西川 いま当社では、経理部は単なる“集計屋”ではなく、経営者の意思決定に活かす情報を分析し、提供する、いわば“経営戦略部的な経理課”のような存在になることで、より一層経営への参画が求められてきています。大和ハウスグループ創業者の経営理念は、「スピードは最大のサービスだ」です。経理部の使命も、まさしく「正確な情報をいかに迅速に提供するか」であり、そのためにもより一層の体制強化が欠かせません。ただ、私がスタッフの教育にこだわるのは、そればかりではありません。実は、私自身が税務を担当して初めて「あぁ経理という仕事は楽しいものだな」と実感できた経験があります。税務のことを知ると、会社の仕組みがよく見えるようになるし、経理という仕事の位置づけが理解でき、結果としてスタッフ個々の自己実現へとつながります。そうなると仕事がもっと楽しくなる。ASP1000Rによって、後輩たちにも、ぜひともそのような気持ちを味わってもらいたいと思いますね。
名称 | 大和リゾート株式会社 |
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---|---|---|
設立 | 1973(昭和48)年4月20日 | |
本社 | 大阪府大阪市北区梅田3-3-5 | |
資本金 | 100億8,400万円 | |
売上高 | 576億5,800万円 | |
社員数 | 1,800名 | |
URL | http://www.daiwaresort.jp/ |
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