「新生4ヵ年計画」のスタートでグループ全体で業務を平準化
- システム利用範囲
- 法人税
- 地方税
- 消費税
- 電子申告
- 税効果会計
従来の課題
- スプレッドシートで申告書を作成していたため、業務が分散し、税制改正などへ正しく対応できているのか不安があった。
- 税効果会計と電子申告を迅速・スムーズに処理したいと考えていた。
- グループ全体の決算業務の平準化・迅速化を図りたいと考えていた。
導入の効果
- 税務申告業務が、トータルで7日間ほど短縮できた。
- 税効果の注記資料が早く作成でき、監査対応の作業が軽減された。
- 確認・チェック作業を正確に早く行うことができた。
―― ASP1000Rを導入されたきっかけや経緯をお聞かせください。

白石 現在、子会社(12社)の決算は本社の関連事業部で取りまとめています。税務申告書についても、子会社それぞれが正しく作成できるのが理想ですが、専門知識を要するだけに、すべての子会社が完全に対応できるかというと、なかなか難しいですね。また、四半期決算や決算早期化などへの対応を考えると、グループ全体で決算業務の平準化・迅速化を図ることが喫緊の課題であり、そのためにもシステムの活用が不可欠だと考えていました。
細迫 実務面でも、これまでは社内で作成したスプレッドシートを使い、ほとんど手作業に近い形で処理していたのですが、税制改正などへ正しく対応できているか不安がありました。また、決算早期化のため税効果計算もスピーディに行う必要がありました。さらに、税効果に関する注記資料の作成にも時間がかかっていました。こうしたことから、スプレッドシートで申告書を作成する、という従来の方法には限界を感じていました。また、もう一つの課題点が電子申告です。実は、昨年も国税(消費税・印紙税)と地方税の電子申告を行ったのですが、e-Taxと地方税申告用ソフトPCdeskの場合、スプレッドシートで計算した結果を手入力しなければならず、これでは業務の合理化にはなりませんよね。そこで税効果会計と電子申告に対応できるシステムを探していたところ、この条件に合うのがASP1000Rだけだったんです。
税務申告業務が7日短縮
―― 実際にASP1000Rを使われた感想はいかがですか。
細迫 結果として税務申告にかかる作業負荷が軽減され、作成日数も大幅に短縮できました。おそらく7日程度短縮できたのではないでしょうか。申告書を作成してしまえば、あとは電子申告も一瞬であっという間に完了します。これは便利ですよね。また、税効果会計については、これまで見過ごしがちだった間違いもシステムがチェックしてくれますし、法人税の計算結果と連動しているため何度計算し直しても安心できます。さらに、これまでは申告書の作成と同時進行で、税効果の注記資料も作成していたんですが、ASP1000Rで申告書とともにこの資料も作成されることから、監査対応のための作業が軽減・合理化できました。
―― なるほど。
細迫 また、地方税計算については、法人税額が変わった場合でも、再計算のボタンを押すだけで税額が修正される完全連動の仕組みがいいですね。当社の場合、福岡県・大分県・山口県と約10市町村へ申告書を提出していますが、いままでは税額が変更するたびに全部やり直していたため大変でした。
―― 電子申告を実践された印象はいかがでしたか。
細迫 税額計算から電子申告まで“一気通貫”で処理できるという点で、ポイントが高いですね。特に別途送付書類の一覧表がとても便利だと感じました。昨年は、別途送付する書類を自分で探して一つずつチェックしていましたが、一覧表を見れば一目瞭然ですからね。
グループ全体で導入へ
―― 操作面はいかがでしたか。

細迫 ワーキングシートは、その仕組みを理解してしまえば非常に便利ですね。ただ、これまで別表イメージへ入力する方法に慣れていたせいか、最初のうちは入力した数字がどこへ反映されるのかイメージがつかめず、多少戸惑いも覚えました。システム・コンサルタントがいてくれなかったら、こんなにスムーズには導入できなかったと思います。この存在は重要ですね。面談のほかメールで何度もやりとりしながら、サポートしていただきました。ただ操作を教えるだけではなく、申告書をすべて分解して入力を指導してもらったのは本当に助かりましたね。また、今年の結果を踏まえ、次回から税制改正の研修も実施していただけることになりました。いままでは私が調べて子会社にも説明していたため、これも心強いですね。
―― 経理部の将来像とASP1000Rへの期待を教えてください。
白石 今後はグループ全体の決算業務の平準化・迅速化を実現するため、子会社にもASP1000Rを導入しようと考えています。そうなると、税法エキスパートチェックで指摘される事項がいろいろ出てくるでしょうね(笑)。また、単に決算短信や四半期報告書を提出するためだけに経理業務を充実させるのではなく、大切なのは経営者から最前線の営業担当者まで、それぞれが求める情報を適時・適切にアウトプットできる仕組みを構築することだと思います。そのためには、まだ業務改善の余地がありますし、担当者のレベルアップも必要です。ASP1000Rには、その手助けとなってくれることを期待しています。
名称 | 株式会社井筒屋 |
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設立 | 1935(昭和10)年 | |
本社 | 福岡県北九州市小倉北区船場町1-1 | |
資本金 | 105億3,200万円 | |
売上高 | 826億4,700万円 | |
社員数 | 755名 | |
URL | http://www.izutsuya.co.jp/ | |
東証1部、福証上場 |
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