ユーザー事例

京王電鉄株式会社 様

京王電鉄株式会社 様

TKCシステムを取り入れての業務効率向上と
グループマネジメント

e-TAXグループ通算/eTaxEffect導入事例

京王電鉄株式会社

京王電鉄グループ様では、経理業務の効率化と精度向上を目的に、TKCの「e-TAXグループ通算」と「eTaxEffect」を導入されました。システム導入とあわせ、グループ全体の経理レベルの向上にも取り組まれている同グループの担当者に、システムの導入効果と今後の取り組みについて話を伺いました。

「e-TAXグループ通算(グループ通算申告システム)」と「eTaxEffect(税効果会計システム)」を導入された背景を教えてください。

当グループでは、コロナ禍の影響によって欠損が膨らんでしまったため、当初は連結納税制度の採用を検討していました。しかし、連結納税制度は業務が煩雑になるという懸念から見送ることにしました。その後、グループ通算制度について検討を進めたところ、連結納税制度に比べて、修更正時の遮断措置が適用されるなど、煩雑さが緩和されていたため、欠損の早期解消などの観点から採用に踏み切ることにしました。

また、業務効率化を図るためのシステム化の検討もしました。TKCは、グループ通算制度に対応した申告システムに加えて、税効果計算にも対応できるシステムを提供していることが分かり、これらを活用することで経理業務の効率化が見込めると判断し、「e-TAXグループ通算」と「eTaxEffect」の採用を決定しました。

システム導入前の税効果計算はどのように対応されていましたか?

以前は、親会社が用意した税効果チェックシート(Excel)を40社超のグループ会社に配付し、各社から回収・集計を行う運用をしていました。集計業務は1名が担当し、各社で調整項目がわずかに異なるため、毎年、個別にExcelシートをメンテナンスする必要がありました。また、法改正のたびにExcelフォーマットの修正も求められ、複雑な数式の管理や修正のために、非常に神経を使う作業になっていました。

こうした中でご提案いただいたeTaxEffectは、法改正対応が万全である点のほか、当社の税効果チェックシートと構成が類似しており、運用面での高い親和性が見込めたことから導入を決めました。

導入される前と後では作業への負担感は変わられましたか。

導入後は計算の精度が向上し、作業負担も大きく軽減されました。手間がかかっていた税効果チェックシートのメンテナンスや検証、残高の手入力などの作業がなくなり、工数を大幅に削減できました。以前はこれらの作業に約1週間かかっていましたが、集中的に対応すれば、わずか1日で完了できます。

e-TAXグループ通算、eTaxEffectをグループ展開するにあたり、子法人数も多いことから苦労されたと思います。その辺りはいかがでしょうか。

最初に各グループ会社のトップに説明する機会を設け、通算税効果による赤字会社へのメリットや京王グループ全体での節税効果など黒字会社も含め導入へのご理解を得るとともに、グループ会社の経理担当者向けに「税効果とは」という基本的な話からシステムの説明まで網羅的に行いました。また、TKCで用意しているマニュアルを参考にしながら、グループ展開用に独自のマニュアルも作成し、円滑にシステムを導入できるよう取り組みました。

eTaxEffectについては、親法人のプロジェクトチームで実際にシステムを触ってみて、前年度の計算結果と乖離がないかを確認しました。一方、e-TAXグループ通算の導入にあたっては、グループ通算制度移行前、子法人にASP1000R(法人電子申告システム)を試用してもらいました。これにより子法人がTKCシステムの操作感、申告書の作成から電子申告までの流れを本番前に確認することができました。このほか、システム・コンサルタントである税理士法人小澤会計事務所の黒澤達朗先生にご用意いただいた入力説明用の動画も大きな助けとなりました。

また、各エリアに相談役を設置し、子法人からの急な相談やシステムの質問にも円滑に対応できるような体制を構築しました。加えて、TKCが提供する子法人向けヘルプデスクのサポートも非常に心強く、入力方法の説明や質問への対応を迅速かつ丁寧に実施いただけたことで、親法人の負担を大幅に軽減できました。現在もヘルプデスクサービスを有効活用しています。

導入期間が終わり、本稼働をされてからはいかがでしょうか。

本番稼働前に、親法人のプロジェクトチームが主体となって実際にシステムを操作していたため、トラブルなく利用できています。e-TAXグループ通算は、特例適用時の計算や損益通算など、原理原則に則り正確な計算を行ってくれるので、その点に大きな導入効果を感じています。

グループ通算制度の導入に際して特に各社の入力締め日の調整や決算申告のスケジュール管理が課題でしたが、TKCのシステムでは各社の進捗状況を確認することができるため、グループ全体の業務管理にも役立っています。

また、システム活用の点でいえば、eTaxEffectのオプションツールであるマネジメントレポート(MR)設計ツールはとても便利です。MR設計ツールは、自社で用意したExcelにeTaxEffectの計算結果を自由に複写できます。当社では、監査法人に提出するため自分たちで作成している税効果のチェックシートに、MR設計ツールを使ってeTaxEffectの計算結果を連携させています。ほかにも、各グループ子会社の過去から将来にかけての課税所得をeTaxEffectからExcelに落とし込み、回収可能性判断のための適切な分類を検討する目的で利用しています。

グループの経理レベルを向上させるための取り組みをしていると伺いました。

年に一度、「グループ経理会」という勉強会を開催しています。グループ経理会は会計・税務に関するトピックを各社に共有し、会計・税務に関する知識をアップデートすることを目的としています。人材育成という点では、年齢・役職に応じて習得すべき経理スキルを示した「経理スキルマップ」を活用しています。個々に求められるスキルを可視化することで、グループの経理レベルの向上に取り組んでいます。

今後についてはいかがでしょう。

今後は、TKCシステムのさらなる機能活用や業務プロセスの見直し、新たにAIの活用などを進め、グループ全体の経理業務の標準化およびレベルアップを目指していく予定です。また、各子法人からのフィードバックを積極的に収集し、現場で感じている課題や改善点を親法人で取りまとめることで、システム運用の最適化と業務効率化に一層取り組んでまいります。

さらに、外部環境の変化や法改正にも柔軟に対応できるよう、継続的な勉強会の充実やスキルアップ支援を図り、グループ全体での知識共有と組織力強化に努めていきたいと考えています。

会社概要

京王電鉄株式会社

設立
1948年6月
従業員数
13,003名(連結)2025年3月期
売上高
4,529億円(連結)2025年3月期
所在地
東京都多摩市関戸一丁目9番地1
URL
https://www.keio.co.jp/
京王電鉄株式会社
掲載の内容、および当社製品の機能、サービス内容などは、2025年8月現在のものです。
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