事務所HP活用事例

冷やかしの問い合わせはお断り! スタンスを明確にすることが大切

忠岡 博会員 忠岡税務会計事務所
忠岡 博(南近畿会いずみ支部)


事務所ホームページ(HP)
http://www.tadaoka.com/pc/

Q HP開設はいつですか?

 平成19年7月です。HPが世の中のスタンダードになってきたので、事務所のPRツールとして持つことにしました。

 その後1ヶ月に数件は問い合わせがコンスタントにありましたが、料金だけ聞いて関与につながらない、いわゆる「冷やかし」がほとんどでした。そこで、料金についてのページに「値段の安さで勝負していません。安い事務所がよければ他をお探しください」という主旨の文を掲載することにしました。以降、冷やかしの問い合わせはぐっと減り、本当に契約につながる問い合わせだけになりました。事務所のスタンスを明確にすることで、私の考えに共感してくださるお客様からの問い合わせだけに絞れるのは双方にとってメリットだと思います。

Q オリジナリティを出すための工夫を教えてください。

 知的な印象を与えるクールなデザインを採用している事務所も多いようですが、私は事務所の空気感が伝わるよう「温もり」を大事にしたいと思っています。ですから随所にイラストを入れ、文章は自分の言葉で書き、お客様に寄り添える事務所であることをPRしています。

 また、トップページには目立つ位置に「堺税務署前の」という言葉を入れています。問い合わせの際にお客様から「『堺税務署前の』とあったので、実際に事務所の存在を確かめることができ安心した」というお声を2件もいただきました。以来、事務所の案内をする際には「堺税務署前の」という言葉を入れています。

Q その他、事務所の広報ツールとしてはどんなものがありますか?

 広報ツールは電話帳とHPだけです。ただ事務所の封筒には、HPへの誘導のために「忠岡税務会計事務所」「検索」と記載した検索窓の絵を入れています。同じ絵のゴム印も作り、配付物には必ず押すようにしています。HPを見ていただければ事務所のスタンスやカラーがよく分かりますから。

Q HPの位置づけや、今後の展望について教えてください。

 HPはもう当たり前の時代です。事務所を知るきっかけが電話帳でも紹介でも、お客様は来所前に必ずHPをご覧になっています。ですからHPを持つことがスタートラインで、その後どう活用していくのかが大事です。もっと効果的な広告ツールになるよう、私も今後活用法を模索していきたいと考えています。


■忠岡税務会計事務所
 住所:大阪府堺市堺区中瓦町1-4-26忠岡ビル5階(堺税務署前)
 電話:072(233)1021

(会報『TKC』平成23年3月号より転載)