スマート行政DX推進を支援する

情報誌 「新風」(かぜ)

2025年10月号Vol.140

【巻末情報】 標準仕様対応システム、次々稼働

 標準仕様に対応した基幹業務システム「TASKクラウドサービス」への移行作業が、いよいよ7月末から本格的にスタートしました。10月1日現在で、68団体において新システムが稼働中です。

 TKCでは、標準仕様に適合するシステムを開発するとともに、期限までに全団体のシステムの切り替え/ガバメントクラウドへの移行完了──を目指し、さまざまな形でお客さまの円滑かつ安全な移行をご支援しています。
 また、システムを〝最適なコスト〟で〝安全・安心・便利〟に利用いただけるよう、「マルチテナント(アプリケーション分離)方式」を採用したほか、運用後の監視・保守を担う専門部隊の設置や、コールセンター(TKCカスタマーサポートサービス株式会社)との連携──など、グループ一丸となったサポート体制をとっています。

週末作業で職員負担を軽減

 これまでにも、一定期間で全てのお客さまのシステムを切り替えた経験はありましたが、今回のように毎週平均8団体を同時並行で移行する状況は、当社としても初の試みです。
 そこで、個々の団体の状況に合わせた移行計画の策定支援や情報提供、作業手順の標準化など万全な準備・対策を行い、お客さまの負担軽減とスムーズな移行に努めています。
 負担軽減策の一つが、新旧システムの切り替えを週末(金曜夜~日曜日)に実施する移行手法です。
 具体的には、金曜日の業務終了時点のデータを土日で新システムへ移行し、お客さまによる動作確認まで、週末のうちに完了させるものです。これにより、お客さまは差分データを追加入力することなく、翌月曜日の朝から新システムで通常業務が行えます。
 ほかにも、お客さまとの間で移行プロジェクトの進捗状況を〝可視化〟して共有することで、作業の遅れ・漏れを防ぎ、確実に作業を進められるようサポートしています。その結果、これまでに移行を完了した団体では、ほぼ計画どおりの進捗となっています。
 国が定めた目標期限(2025年度末)まで、残すところ半年。標準化対応が無事に完了しても、来春には初の当初課税が控えており職員の皆さんにはまだまだ緊張の日々が続きます。
 TKCでは、システム稼働後も引き続き運用サポートに努め、お客さまの住民サービスの質的向上と業務効率化の実現に貢献してまいります。

*TKCホームページでは、お客さまにご安心いただけるよう、標準化への対応方針や移行の進捗状況など、随時、情報発信しています。

導入システム